録画サーバ構築 PT3 Rev.A vs PX-Q3PE 比較 検証編

前回より構築し始めたPT3環境。デバイスの認識に思った以上に時間をかけてしまったが、今はf痛に動くようになったので録画環境を構築していく。PT3の場合、CentOS7でも動くので最終的にはQSV環境と共存させる形でLXCコンテナでの運用を想定している。しかし、今回は旧PX-Q3PE環境との比較のため、仮想環境上にCentOS6を用意して、そこにMirakurun環境を構築する。PX-Q3PEはrivarun経由で別サーバにDisk I/Oしてもノイズが乗ったので、それがPT3でも再現するかどうかがポイント。

前回、ホストOS上で動作確認するために外したカーネルパラメーター『intel_iommu=on』を再度追加する。/etc/default/grubのGRUB_CMDLINE_LINUXに追記して、grub2-mkconfigで/boot/grub2/grub.cfgに書き込む。設定が終わったら対象サーバをrebootしてパラメータを反映させる。これでPT3は仮想環境にデバイスパススルーされるので、PT3を引き渡す形でvirt-installする。lspciでスロットを確認してhost-deviceオプションに渡してあげればよい。『–host-device 01:00.0』こんな感じ。

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virt-installが終わったら基本的なchefのrecipeを当てて仕上げ。前回CentOS7でやったのと同じようにドライバを入れてrecpt1をmakeする。この時点でDisk I/Oによる録画データへの干渉を確認しておく。PX-Q3PEの場合、仮想環境において4並列で録画すると間違いなくノイズが乗る。ノイズの多寡は並列数に依存していたので、Disk I/Oが録画データに干渉してしまうと考えた。

PT3 Rev.Aの場合は地上波とBSを合わせての4並列ということになるが、まずはそれで検証してみる。簡単なスクリプトを組んで同時に数分間録画。それを1つ1つ目視確認。この目視確認が作業を非効率にするんだけどね。。。コマンド1つでノイズ確認とかできないものかな。とか、ぐちぐち考えながら動画を見るが、何の疑いもなく、ノイズが乗っていない。これは素晴らしい。PX-Q3PEであれだけノイズ対策に時間を取られたことを考えれば狂喜するレベル。

続いて、ネットワーク経由での録画も試すために、Mirakurunをsetupする。手順は以前PX-Q3PEで行った時と一緒。PX-Q3PEのときはチャネル設定を修正する必要があったが、PT3はほぼそのままでいける。今回の構成は完全に検証用途だし、あまり細部にはこだわらずサクッと構築してしまう。録画用のrivarunは別ノードとなるホストOSから実行する。この構成もPX-Q3PE検証時と同様のもの。

別ノードからrivarun経由で仮想サーバのMirakurunを使って録画する。ローカルで録画しても問題なかった訳だから、いうまでもなくノイズなんて乗る訳ない。あえて4並列でも録画してみたけど、それもまったく問題なし。これでPX-Q3PEが干渉を受け易い製品であることを実証できた。誤解のないように言っておくと、すべての環境で必ずノイズが乗るという訳ではなく、仮想環境という限定された条件における実証をしただけ。物理サーバで使う分にはPX-Q3PEもほとんど問題ないと思います。

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話をPT3に戻すと、現時点で仮想環境にして使う必要はないんだけど、最悪ホストOSと録画サーバを別OSにしたくなったときも仮想で逃げれる可能性が高い。最も不安なのは生産停止していることで、故障時などタイムリーに代替品を調達できるのだろうか、という点。1年経過した今もわりと相場通りにヤフオクで購入できるので大丈夫かな。壊れる頃には4k環境に移行する時代になっていることを願おう。今回はPX-Q3PEにけじめをつけるための検証環境だったので、次回からはLXCコンテナ上にPT3での録画環境を構築していく。

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