Windows10 リモートデスクトップ比較 Brynhildr vs Chrome

最近、ゲーミングPCやらバッチ用やら検証用やらで、自宅のWindowsホストが妙に増えてきた。全てのPCにモニターを繋ぐ訳にもいかないので、リモートから作業ができるようにする必要がある。EditionはWindows10もWindows8もすべてProなので、Windows標準のリモートデスクトップは使用できる。しかし、このリモートデスクトップだと出来ない作業が幾つかある。例えばログイン処理が出来なかったり、リブート処理が出来なかったり。この辺りもカバーできるような高機能なリモートデスクトップアプリがないか探していた。

適当にぐぐってみて最初に見つけたのが、brynhildrというフリーのソフト。振り返るとどうやってここに辿り着いたのか、いまいち覚えてないけど。このソフトをWindowsのゲーミングPC側にサーバとして、作業用のSurfaceにクライアントとしてインストールする。クライアントからサーバ側に対して接続すると、あっさりと接続できた。動作も軽快だし、何よりもログイン処理やリブート作業も出来る。リブートを行うと接続が切れた時点でブラックアウトするが、サーバ側が起動して来た時点でログイン画面を表示してくれる。すばらしい。

標準リモートデスクトップと違って、接続先PCの実画面にカーテンがかからないので、ほぼ実PCを触っている感覚で操作できる。また、デバイスのエミューレションみたいなこともしていないので、全画面のゲームを実行したり、動画キャプチャ系のソフトも動かせてしまう。出来ない操作はもはやないと思ってよいかもしれない。ちなみにモニター繋いでいないゲーミングPCだと、リモートデスクトップの画面サイズが残念なことになるので、HDMIのディスプレイエミュレータを使って最大4k表示できるようにしています。

続いて使ってみたのが、Chromeリモートデスクトップ。というか、こんなものが存在していたのか。。。使い勝手についてはほぼBrynhildrと同じ。ただ、Chromeの拡張アプリとしてインストールできるので一度入れてしまえば他のPCへの同期はChrome任せでよい。Chromeで同期設定をしている前提だけど。接続先でChromeリモートデスクトップを起動して共有の許可設定を行う。まあ、PINコードを設定するくらい。そうすると、接続元にて接続先のホスト名が見えるのでクリックしてみる。PINコードの入力を求められるので、さきほど設定した値を入力するとリモートデスクトップ開始。

そういう訳でChromeが動けばどんなプラットフォームでも動いてしまう。当然Macでも使えてしまうからすごい。試してはいないけど、きっとLinuxのChromeからでも繋がってしまうことだろう。更には、AndroidやiOSといったスマホやタブレットからも接続できるのだから凄まじく便利。iPadで使う分にはPC感覚で普通に操作出来てしまう。しばらくわからずに困った右クリックも2本指タップにアサインされていた。更にすばらしいのが外出先からルータを越えて自宅内の各Windowsたちへ繋げてしまうこと。これは捗る。

それでもBrynhildrの併用は続けている。機能性はともかくUI的には若干の違いがあるからだ。まずChromeリモートデスクトップで圧倒的に目立つのが、『デスクトップは現在xxxxと共有されています』との表示。これがあらゆる画面で表示されてしまうので、例えば全画面キャプチャなんかすると録画対象に入ってしまう。全画面モードでゲームする際にも見えてしまうので、がっかり感半端ない。この表示が煩わしい作業の場合はBryunhildrを使う方がよい。どうやら実画面をカーテンモードにすれば消えるっぽいので、時間のあるときに試してみよう。

もう1つの問題が複数画面の表示。HDMIのデスクトップエミュレータを使う場合、接続先側に幾つかエミュレータを刺せば、複数画面を実現出来る。しかし、Chromeリモートデスクトップはそれを全て並べて表示してしまう。この表示だとちょっとうっとおしいことも多い。それに対してBrynhildrは全表示、デスクトップ1のみ、デスクトップ2のみを選択できる。こちらの方が自分の好み。ほとんどはメインディスプレイの作業で済むけど、たまにもう1つのディスプレイにアプリが移ってしまった時に表示できればいいくらいだから。

最後はショートカットの問題。Brynhildrはただのアプリなので、普通にショートカットを叩くだけで起動できる。それに対して、Chromeリモートデスクトップは新規タブを開いてアプリをクリックしてChromeリモートデスクトップを起動し、接続対象を選ぶと。結構手間がバカにならない。サクッと見たいときはBrynhildrを使うことが多かった。と思ってたんだけど、Chromeのアプリ一覧画面でChromeリモートデスクトップのアイコンを右クリックすればショートカット作成できてしまう。少なくとも出先やMacではこれ一択だし、徐々にChromeリモートデスクトップ率が高くなってきたかな。

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