CentOS7 GPUマイニング Ethereum編

前回、CentOSにてZCashのマイニングに成功した。ネット上にはわりとUbuntu系を中心とした情報が多かったので、とりあえずCentOSでの実績が出来て一安心。転がってるバイナリをダウンロードしてキックすればいいだけだったので手間でも何でもなかったし。この調子でディストリビューションの違いに苦労しないといいけど。次に試してみたかったのが、アルトコインの代表格であるethereum。ウォレットは開設済みのcoincheckがあるし、マイニングプールもZCashと同じnanopoolを使えばよいので、ZCashを試した後であれば敷居は低い。



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ZCashのときと同様にnanopoolのhelpページでethereumのマイニング方法を学ぶ。LinuxでGeforceによるGPUマイニングが可能なソフトウェアを探す。それほど悩むこともなく、Claymore Dual Minerというツールに辿り着く。事前の調査でも目にした気がするな。動かし方はこれも簡単でダウンロードして、解凍した中にあるバイナリをキックするだけ。ZCashとほぼ同じ感覚なんだけど、設定ファイルを読み込むことは出来ないようなので、起動時にいろいろオプションを与えてあげる必要がある。以下のような感じ。

cd /usr/local/src
wget https://github.com/nanopool/Claymore-Dual-Miner/releases/download/v10.0/Claymore.s.Dual.Ethereum.Decred_Siacoin_Lbry_Pascal.AMD.NVIDIA.GPU.Miner.v10.0.-.LINUX.tar.gz
mkdir claymore
cd claymore
tar xf ../Claymore.s.Dual.Ethereum.Decred_Siacoin_Lbry_Pascal.AMD.NVIDIA.GPU.Miner.v10.0.-.LINUX.tar.gz
./ethdcrminer64 -mode 1 -epool eth-asia1.nanopool.org:9999 -ewal YOUR_WALLET_ADDRESS/YOUR_WORKER_NAME/YOUR_EMAIL -di 01

Claymore Dual Minerはその名の通り、ethereumだけでなくてもう1つアルトコインを掘ることが出来る。ReadmeによるとDecred/Siacoin/Lbry/Pascalのいずれか。しかもethereumの採掘効率に影響を与えることなく掘れるらしい。すごいね。SiacoinとPascalはnanopoolにマイニングプールがあるんだけど、どうもウォレットを日本の取引所で簡単に作ることが出来なさそう。modeに1を指定してethereumのみにして、今回は見合わせ。時間のあるときにがんばって海外の取引所に口座を開設しておこう。。。

続いてepoolオプションにマイニングプールを指定、ewalオプションにウォレットアドレス/ワーカーネーム/メールアドレスを指定する。この辺りはZCashのときと似たようなもの。最後にdiオプションでマイニングに使うデバイスを指定する。nvidia-smiで見えるGPU欄のIDを指定すればよい。0番目と1番目のGPUなら『-di 01』となる。全てのGPUが対象の場合は明示指定する必要はない。あとはこのコマンドを実行するだけでマイニングが開始する。CentOSだからどうこうということもなく、マイニングを行うことが出来た。

しかし、その採掘効率はZCashに比べると相当イマイチ。というのも今回の検証で使ったGPUは前回同様ZotacのGTX 1080。検証前にアスキーの紹介記事でも読んだんだけど、ethereumの採掘効率は何故かGTX1070の方がGTX1080を上回っていた。その記事を鵜呑みにすれば、GTX1080はethereumの採掘が不得手ということになる。それは知りつつもそんな訳ないだろとタカをくくって試したところ、ほぼ記事通りの生産性。疑ってかかってすみませんでした。ぐぐってみても、ethereumの採掘効率についてはどこも同じような結果になっているので、GTX1080ならZCashを掘るのが賢明だろう。

という訳で、CentOSでethereumが掘れるというところまでわかったことに一旦満足して、GTX1080たちには今まで通りZCashマイニングを続行させた。今度はGTX1070やGTX1070tiなどを調達して、それぞれの採掘効率を比較してみようと思う。もちろん採掘効率のよいZCashだけを掘りまくるという考えもあるんだけど、coinの相場に合わせていろいろ掘れる体制を用意しておく方が安心だからね。そういう意味で言うと、ethereumを掘りにくいGTX1080というのはよく考えた方がよいのかもしれない。そろそろ本格的にリグを組んでみようかな。

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