NVidia GameStream vs Steam Link 比較 GameStream編

自宅で利用していたキャプチャ専用のWindowsをサーバ化して、マイニングやPCゲームが出来るようにしようという計画。ほとんどキャプチャ作業なんてしないのに、惰性で電源つきっぱなしになってる事が多くて気になっていたんだよね。マイニング機として動かしてしまえば24時間稼働の大義名分が得られるし。という訳で、NiceHash Minerを動かすWindowsを構築した。これだけのためにビデオカードを占有されるともったいないので、ついでにPCゲームも出来るようにする。


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PCゲームが出来るようにするための一番の問題はゲーミングPCをどこに置くか。使っていないときはマイニングPCと化すので、出来れば人目に触れづらいところに追いやっておきたい。暑苦しいしw 一方でゲームをやるためには何らかの形でモニターに映像を飛ばす必要がある。数年前にもこの問題にぶち当たった覚えがあり、当時はHDMIの無線化、あるいはそのデータをLAN経由で飛ばせないかと考えた。しかし、自分にとって都合の良い方法は見つからず、似たような機能をPS4に求める方向となった。

まずはその問題をクリアする必要があるのだが、今回は勝算があった。バックエンドにはNVidiaのGeforceがあり、フロントエンドにはNVidiaのShield TVがある。おそらく国内でもわずかであろうGame Streamが使える環境だったのだw まあ、だからこそゲーミングPC作ってみたいという欲に駆られたんだけどね。Shield TVはこれはこれでかなり安定してストリーミングメディアを鑑賞する事ができるので重宝しているのだけれど、それだけで数万円というのは割安とは言い難く、他にも仕事が増えてくれると嬉しい。

早速、ゲーミングPC側にGeForce Experienceをインストール。起動するとログインを求められるので、NVidiaアカウントを作成してログインする。歯車の形をした設定ボタンを押してShieldを選択。GameStreamのディップスイッチが現れるので有効にする。続いてShield TV側の操作。何もせずとも最初からNvidia Gamesがインストールされているので起動する。GameStreamという項目があるのでクリックするとログインを求められる。先ほどセットアップしたPCが表示されるので接続する。


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PC側のGeForce Experienceが検出済みのゲームを選択肢として選べる。目的のものが選べれば、もうゲームが出来る。このときはたまたまインストールされていたPSO2が見えていたので、それを起動してみた。PC側の設定で4k表示にしていたのだけれど、何の問題もなくストリームする事が出来、ほとんど遅延を感じることはない。ちなみにShield TVのネットワークは1Gbpsの有線接続をしていました。バックエンドのゲーミングPCという使い方が現実的に。

細かい点に触れておくと、PSO2の場合はランチャーが起動してくるためマウス操作が必要だったり、ログイン処理でキーボードが必要になったりする。Shield TVにキーボードとマウスを接続すれば、PC側のデスクトップを問題なく操作は出来る。要はリモートデスクトップみたいなものなんだろうね。とはいえ、出来ればゲームパッドだけでプレイできるようにして欲しいのが本音。これは環境の問題というより、ネットゲームの構造上の問題だろうけど。PS4でPSO2やる分には、ゲームパッドだけでプレイまで持っている訳だし。

もう1つの問題はゲームパッドのボタン配置。ShieldコントローラはUS仕様のため、日本人からするとAボタンとBボタンが逆。PCやXboxみたいな感じ。まあ、使ってれば慣れるんだけど、PS4やSwitchやるときに、また逆に慣れる必要があるため、かなりストレス。実はShield TVにPS4のDualshockをペアリング出来るので、これでボタンの配置は解決する。しかし、しばらくするとDualshockの操作が遅延してしまう。この遅延は使い物にならないほどひどい。最新のfirmwareでは直ってるらしいんだけど落ちてこないんだよね。。。

そこで有線でdualshockを使うことを試してみる。すると、Shield TVからまったく音が出なくなってしまう。最初は何事かと思ったが、どうやらdualshockを繋いでいるとオーディオデバイスがそちらに向いてしまうようで、まったく音がしなくなってしまう。KODIからもPrimeビデオからも音がなくなるため、dualshockの充電すら出来ない。うーん、不便ですね。。。おとなしくShieldコントローラを使うか、バックエンドのゲーミングPCに繋いだゲームパッドを使うかしかない。電波が届けばだけど。

リビングはShield TVでリモートプレイ出来ればいいんだけど、書斎はSurfaceをドック経由でモニターに繋いでいるので、Surfaceを端末としたい。Shield TV以外の端末でGameStreamするにはmoonlight Chromeという非公式のツールを使う必要がある。これもリモートデスクトップに慣れた人なら直感的な操作でセットアップ可能だと思う。しかし、残念ながらうちの環境だと4k表示は遅延がひどくて使いものにならなかった。2k表示なら全然問題なかったけど。Surfaceはドック経由の有線LAN接続でした。

個人的に幸いだったのは、NiceHash Minerとうまく棲み分けてくれる点。ゲーミングPCを使っていない間、マイニングPC化したいニーズはおそらく強いはず。NiceHash MinerにはConfigurationでStart Mining When Idleというオプションがあるのだけれど、これと相性がよい。GameStreamでゲームを始めるとMiningが停止してゲームに集中してくれる。逆にGameStreamをやめれば、数分でマイニング処理に戻ってくれる。これでPCをつけっぱなしに出来るw

そして唯一にして一番の問題が安定性。ゲームによるのか、タイミングによるのか、ゲーミングPCへの接続が不安定になることがある。最悪、ゲーミングPC側をリブートすれば何とかなったりもするけど、発生するタイミングも直るきっかけもよくわからない。何ていうか再現性のない障害なんだけど、システムがこなれていない感を強く感じてしまう。どうもNVidiaがこのサービスにもはや情熱を持ってない気がするんだよね。そうなってくるともう一方の雄であるSteam Linkに興味が移る。次回はShield TVにてSteam Linkを試してみたい。

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