Ubuntu 16.04 LTS インストール

録画サーバ兼ファイルサーバとなっている自宅サーバに、さらにGPU機能を追加しようという計画。これを機に数年間使ってきた単純なLXC運用をLXD、もしくはopenstackに切り替えてみたいという願望もある。その場合、開発が先行しているubuntuをホストOSとする選択肢もありうる。何十年も使い続けてきたredhat系のCentOSに対してdebian系のubuntuは仕事でちょっと触ったことがある程度。それぞれ一長一短あるんだけど、よい機会なのでubuntuを触ってみる。

CentOSに関して言えば、kickstartからchefでの構築まで全自動でインストールできるようになっている。ubuntuに関しては何一つそういう環境が存在しないので、おとなしくメディア・インストールを検討。いまどき、DVDやらBDでのインストールは面倒だし、USBメモリでのインストールが普通なのかな。そもそもサーバ側にBDドライブもないしね。USBで繋げりゃ動くかもしれないけど。こういうとき用に幾つかUSBメモリは買ってあり、そのうち32GBのものを使う。

作業PCはwin10なので、Unetbootinをダウンロードしてインストール。随分昔になるけど、kickstart環境整備以前のCentOSも同じようなインストールの仕方をしたな。続いて、ubuntuのインストールイメージをダウンロード。ubuntuにはdesktop editionとserver editionがあるようだが、desktop用途にするつもりはさらさらないので、後者のserver editionを選択。16.04.3のisoを落としておいた。もう17.10というバージョンも存在してたけど、とりあえずはLTS版を使っておこう。

Unetbootinを起動すると、何をUSBメモリに焼き付けるか確認されるので、ディストリビューションではなくディスクイメージを選択して、先ほどダウンロードしたubuntu serverのisoファイルを指定する。これでOKをクリックすれば、USBメモリに対する書き込みが始まる。しばらく待って完成したUSBメモリを新サーバに差し込んで起動する。必要に応じて、BIOSから起動デバイスを選択。USBメモリを選択する際にUEFI経由の選択肢もあるが、通常の方のUSBメモリから起動した。結論だけ先に言っておくと、この作成方法だと問題があったので、真似る人は最後まで読んでからお願いします。

起動すると、諸々の選択画面が現れるので、適当に答えていく。言語選択は日本語だと問題があるっぽいのでEnglishでいく。locationは日本にしておいて問題ないので、Other > Asia > Japanを選ぶ。ホスト名を設定して一般ユーザーを1つ作る。ホームディレクトリの暗号化はいらないでしょ。次にディスクのレイアウトを決めていくんだけど、利用するストレージにLinuxが入っている場合、自動でマウントされてしまうので、ここでアンマウントするかどうか聞かれる。アンマウントしておかないと、レイアウト作成後のフォーマットでこけるので間違いないように。

今回は元々のレイアウト通りに、4GBのswap領域とext4のrootパーティションのみ。もともとのファイルシステムにラベル等を入れてあっても、このレイアウトのところでマウントポイントとラベルは再設定する必要があった。diskの設定をfinishするとデータが消える旨を確認されたあとでフォーマットとインストールが始まる。続いて、proxyの設定と自動更新をどうするか聞かれ、それが終わるとsoftware selectionとなる。ここで何を選んでもfailしてしまうという事態に。。。

failすると、ウィザードのどこから再開するか自由に選べるので、1つ先のgrubのインストールに進んでしまえば、一応インストールは完了する。しかし、この状態のubuntuはopensshも入っていないし、aptのsource.listもメディアのみだし、いろいろ不便。ぐぐって調べた挙句、ubuntu serverのUSBメモリはddで作成した方がよいらしい。うちの場合、他に数台のCentOSがあるのでそちらにUSBメモリを刺して、以下のようなコマンドでubuntu serverのisoをUSBメモリに書き込む。

dd if=ubuntu-16.04.3-server-amd64.iso of=/dev/sdb bs=4096

このUSBメモリでもう一度インストールし直すと、先ほどのsoftware selectionも無事に進めた。その後、grubをインストールするデバイスを選べば設定は完了。USBメモリを抜いて再起動すればubuntuが起動してくる。とりあえずIPアドレスの設定は/etc/network/interfacesだし、yumじゃなくてaptだし、ついつい打ち間違えることが多いけど、やはり同じLinuxだけあって慣れてくると同じように扱えそう。CentOSで確立した設定をもう一度焼き直すのはちょっとだるいけど、しばらくは新鮮なubuntuを楽しめそうだ。

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