Windows10 Hyper-V で Windows8.1 構築 環境作成編

前回、ホストWindows10上にゲストとしてWindows8.1を作成した。Win10で動作しない古いゲームの検証用途。そこで動作してしまうなら、それはそれでSteamのゲームサーバ扱いにしてしまうくらいのつもり。古いゲームをやる際にわざわざ物理的なプラットフォームを用意しなくて済むのが、家庭用ゲーム機に対するゲーミングPCのアドバンテージ。いずれにせよ、検証かゲームくらいしか動作させないので、セットアップは大して必要ないんだけど、管理効率的に慣れ親しんだKVMと同じような構成くらいにはしておきたい。

まずはNAT接続となっているネットワークをブリッジ接続に変更したい。Linuxの仮想環境でもそこから直し始めたような記憶。ぐぐってみると、ホストOS側に見えている物理NICと仮想スイッチをリンクさせるような形で実現する方法が紹介されている。確かにLinuxでも物理NICであるeth0を使って仮想スイッチのbr0に繋ぐ形を取っているが、何故かちょっと違和感を覚える。Hyper-Vがデフォルトで用意してくれる仮想スイッチは内部スイッチと呼ばれるものなのだが、これとは別に外部スイッチと呼ばれるものも作ることができる。

ゲストのWin8を停止して、Hyper-Vマネージャで設定を開く。ネットワークアダプタを選ぶと仮想スイッチを選択するプルダウンメニューがあるので、先程作成した外部スイッチに変更する。これでゲストOSを起動すると、見慣れないIPアドレスから見覚えのある自宅LANのIPアドレスに変わった。この変化はIPアドレスをDHCPでもらっていることが前提なんだけど、いまどきの宅内LANはルータがDHCPを兼務してるだろうから、大抵はこのような動き方をするだろう。これでゲストOSに対して、例えばリモートデスクトップなどの外部アクセスができるようになる。

続いてホストOSのビデオカードをゲストOSに認識させる。KVMだとPCIパススルーと呼ばれる設定だ。Hyper-Vの場合はRemoteFXという機能を使って実現するらしい。Hyper-VマネージャでホストOS側のGPUを確認すると、Skylake CPUの内部GPUとNVIDIAのGTX1080を認識している。どちらも『このGPUをRemoteFXで使用する』にチェックが入っており、ゲストからの利用が可能だ。CPUの内部GPUは使うこともないので、とりあえずチェックを外しておいた。これで間違いなくGeforceが使われることになる。

ゲストOSを停止してHyper-Vマネージャ上の設定を開く。ハードウェアの追加から『RemoteFX 3D ビデオ アダプター』を選択。これでゲストOSを起動すればビデオカードが利用できるようになる。設定を適用してゲストOSを起動。立ち上がったWin8のデバイスマネージャでディスプレイアダプタを見てみると・・・Geforceになっていない。設定を見直してみたり、再起動してみたり、いろいろ試すがうまくいかない。ぐぐっていろいろ調べてみると、RemoteFXはホストOSがWin10だけでなく、ゲストOSもWin10である必要があったようだ。がーん。

ビデオカードをゲストに引き渡せない以上、ゲームを動かすような性能はおそらく出せないだろう。それでも検証用途にはなるだろうと思って、Win10では動作しなかったSteam上のバイオハザード4を動かしてみる。うん、Win8でも動かないw 何となくDirectX等はホストのものを使ってしまっているような気がするし、検証用途としてのWin8ゲストOSは意味がないのかなあ。単にバイオハザード4がWin8でも動かない代物だっただけかもしれないけど。一度物理的にWin8を作って検証してみないと、これ以上のことはわからなそう。複数バージョンのWindowsPCにしてみるか。

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