自宅環境にGlusterFSやらHDFSやらの分散ファイルシステムがあるため、なるべく大きなストレージを確保しておきたい。長らく8本の3TBディスクでやりくりしてきたが、録画サーバを構築してからデータ増量に対して総容量が心もとない。現時点で最大の容量となる8TBディスクに入れ替えていくつもりで、ST8000AS0002を何本か購入。じわじわと増やして8TBディスクが4本、3TBディスクが4本というストレージ構成になった。これをGlusterFSのミラーで使っているので総容量は24TBという計算だ。
Western Digital 3.5インチ内蔵HDD WD Red 8TB バルクハードディスク WD80EFZX-LOG by Yahoo! ショッピング |
以前も触れた通りST8000AS0002には連続稼働で突然オフラインになるという問題がある。完全にデバイスが見えなくなってしまうので、OS再起動するくらいしか手はない。当初の発生率はかなり低かったので、だましだまし使ってきたのだが、時間の経過と共に発生率が高まってきたように感じる。しかも、台数が増えたせいで年がら年中落ちているような気分になる。購入元に実情を説明して、差額払って別製品との交換を希望したが、同製品の不具合交換しかできないとの一点張り。事情が事情なんだから、融通利かせてくれればいいのに。
このオフライン問題が起きると、BIOS画面を開くと直ることが多いのだが、出先で発生してしまうと帰宅するまで直せない上に、一部のディスクが何度BIOS表示しても直らないことがあり、いよいよ抜き差しならぬ状況に。この問題がそこまでネット上で深刻に扱われていないことから、連続稼働さえさせなければ大丈夫なのかもしれないが、利用しているコンポーネント上そういう訳にもいかない。8TBディスクの製品にはほとんど選択肢はないのだが、おとなしく別製品を買う方向で。
もう1つの製品というのはWestern DigitalのWD80EFZX。こちらのディスクはヘリウムを使っていることが特徴となっており、ST8000AS0002に比べると価格は高め。そのため、2番目の選択肢にしていたのだけど、もはや背に腹はかえられない。まずはST8000AS0002の問題であることを明確にするためにも早々に1台購入。ST8000AS0002と入れ替えて運用を開始する。ST8000AS0002がオフラインになる問題の再現方法を確立できていないので、WD80EFZXに問題ないことを証明するのは、ただただ時間をかけるのみ。
ST8000AS0002がちょくちょくオフラインになる中で、WD80EFZXは一度もそういうことが起きない。やっぱり製品固有の問題だよな。WD80EFZXはどれだけ連続稼働しても問題なく使えたので、サーバ側の問題ではないと判断。おとなしく全台リプレイスする覚悟を決める。性能面では回転数が落ちることになるが、fioで計測したベンチマーク的には大して差はなし。あえて言うなら、random readが若干劣化するが、どちらもrandom read性能は諦めてる製品なので気にすることはないだろう。
Western Digital 3.5インチ内蔵HDD WD Red 8TB バルクハードディスク【WD80EFZX-LOG】
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ショッピングサイトのセールを狙って、じわじわと4台のディスクを交換していく。すべての8TBディスクの交換が終わると、やっとストレージが安定した。使わなくなったHDDは事情を理解した上でも使いたいという友人がそれなりの値段で買い取ってくれたので全損ということにはならなかったけど、下手な製品買うと消費者が泣きを見るというよい教訓でした。PX-Q3PEもそうだったんだけど、大人しくレビューを信じた方が時間を節約できるケースが多いかもしれない。