無事ストーリー・パートの完結を迎えたDQ9。その後にもたっぷりやれる事を残す形で、作品の寿命を延ばしている。1キャラの多クラス化によるレベル上げの多様化、より一層強化されていくボス、レア・ドロップのアイテム収集などである。これらの方向性は社長自ら言及しているくらいなので計画通りのデザインである。実際、数字的にも中古市場へのソフト流入を防ぐのに貢献しているようで、まさに狙い通りの状況らしい。このような手法は既にネットゲームでは何年も前から行われており、延命策としてはそれほど新鮮味がない。しかし、妙にはまっているのはDQならではなのだろうか。
宝の地図と呼ばれるランダム・ダンジョンを無目的に攻略していくのも楽しめているし、パーティを強化して高レベル魔王にトライするのも面白い。それ以外にもまだまだ追加されていく様々なクエストがあり、一般的なお使いクエストから『秘伝書』と呼ばれるスキル取得クエストまである。ストーリー・クエストというものもあるので、本編とは別に物語が紡がれていくのかもしれない。更にはフィールドに点在する素材やモンスター・ドロップのアイテムを集めて、錬金による装備強化も結構はまる。あと延命策として未実施なのは、レベル・キャップの開放と新クラス追加くらいかw
そして巷で大きな話題となっているレア地図の存在。先程触れた宝の地図はマップもポップ・モンスターもランダムなのだが、そのルートやモンスターによってはレベル上げやアイテム収集に大きく貢献する。この地図がすれ違い通信によって他人とやり取りできるので、神レベルの地図は異名が付けられて広まっている。特にがっついた訳でもないが、知り合いから『まさゆき地図』がもらえ、駅から自宅まで歩いていたら『川崎ロッカー地図』を入手できた。前者はレベル上げが異様に楽になるメタルキングでまくりのマップ、後者は宝箱が神配置でアイテム収集がし易いマップである。
早速、まさゆき地図から試してみると、本当にみるみるレベルが上がる。一部ではバランス崩す程という評価もあったが、レベル上げが山のようなコンテンツの一部でしかない以上、これくらいはありかなという印象だった。正直、レア・ポップのメタルなんとかをひたすら歩き回って探す事に多大な時間を費やすようでは、他のコンテンツを楽しむモチベーションを削ぎ逆に作品寿命を縮めてしまうと思う。これで魔王戦を進めていく前提が整ったので、更に高レベル魔王にトライしていけそうだ。また新たな壁が出現したら、今度は川崎ロッカー地図で装備収集を試してみようと思う。
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