最近自宅環境でもいろいろやり過ぎてサーバ環境がごちゃごちゃしてきた。これだけサーバやらディスクアレイやら動かしているとさすがに電気代も気になるし、何よりもUPSの電源ポートが足らなくなる。幾つかの機能を統合して筐体を減らしたいと思い始めていた。そこで目に止まったのがshuttleの新型機sh170r8。現行のsh67h3と同様のPCI Expressスロットが付いており、GD750-2GERTSPとPX-Q3PEは併用可能。一方、スマートカードリーダーPF-001CRは使えなくなるので、USB接続のスマートカードリーダーを用意する必要がある。カードリーダーを外に繋ぐのが美観的にイマイチなので、マザーボード上の内部USBピンを変換して接続し、カードリーダーも筐体内に入れるつもり。
新製品 Shuttle SH170R8 新デザイン!アルミ製シャーシ採用 キューブ型ベアボーン
|
内蔵ベイはオープンベイを捨てる代わりに、4台のSATAディスクを内蔵することができる。サーバにDVDドライブ付けても使う機会はほぼないし、すばらしい取捨選択。glusterfsを構成しているファイルサーバが外付けディスクアレイに4枚の3TBディスクを積んでいるので、それも全て内蔵できる。USBの外付けだと、突然全外れすることがあったり、SMARTで統計情報を確認できなかったり不便が多かった。オンボードのeSATAはほぼポートマルチプライヤーに対応していないので、個別認識させたいglusterfsには向かない。そうすると内蔵SATA接続による構成がベスト。加えて、ディスク4枚を全てデータディスクとして使うには、もう1枚OS用のディスクを刺したい。そこで使えるのが、PCI Express M.2というスロット。ここにM.2インターフェースに対応したSSDを5枚目のデバイスとして刺すことが可能だ。ヤフオクで対応SSDを探してみると3000円台で128GBが入手できそう。ファイルサーバ機能も対応できるね。
新製品 Shuttle SH170R8 新デザイン!アルミ製シャーシ採用 キューブ型ベアボーン by Yahoo! ショッピング |
これでファイルサーバだったZBOX CI520と外付けディスクLHR-4BNHEU3、録画サーバとして使っていたsh67h3の機能を統合できる。しかもCPUがskylakeになるので、QSVを利用することも可能なはず。QSVが使えるようになればNVENC用のGeForceは外してしまってもよいかもしれない。残念ながら現時点ではLinuxでのQSVは対応していない。skylake対応となる待望のIntel Media Server Studio 2017が秋頃に出るらしいので、それまではNVENCを使っておく。sh170r8の筐体内にリソースを満載する形になるので300W電源では絶対に足らない。ハイエンドのsz170r8という商品もあり、こちらは最初から500w電源が付いている。どちらにするか迷ったが、既にヤフオクで何本かの500w電源を調達済みだったので、節約のためsh170r8を選択した。
CPUはおいおいQSVが動けばよい程度なのでCeleron G3900。メモリはDDR4 2133の8GBを2枚。128GBのM.2 SSDを刺して3TBのSATAディスク4本を繋げる。電源ユニットを500WのPC63Jに換装、PCI ExpressにGD750-2GERTSPとPX-Q3PEを取り付け。最後にカードリーダーをUSBで繋ごうと、内部USB3.0ピンを変換名人MB-USB3/CAという商品で切り替えようとしたが、マザーボード上に見つからない。すぐに目に入る位置にある19ピンヘッダは別ものなので注意。公式HPの写真で確認できたUSB3.0ピンは既にフロントパネルのUSBに使われてしまっていた。うーん、無駄金。。。仕方なく内部USB2.0ピン用の変換名人MB-USB2を買い直して、そこにカードリーダーSCR3310v2.0を繋ぐ。極めて高密度なサーバの完成だ。
電源を入れてハードウェアに問題ないことを確認できれば、ようやくCentOSのインストール。しかし、素のCentOS7は未だにskylake対応はしていない。いつも通りのkickstartをやってみたが、やはりanacondaの起動途中で停止してしまう。どうするかあまり考えずに行き当たりばったりで買っちゃったんだよね。いまどきのkernel4系にすればskylake対応しているらしいので、USBメモリにCentOS7をインストールして、それをKernel4系にupdate。そのUSBメモリでsh170r8が起動するかどうかを試す。起動したらUSBメモリ内のOSをM.2 SSD側にdump/restore、ついでにgrub2-installすれば何とかなりそう。具体的な手順は次回にでも。
yamamotoです。
skylakeはダメなんですか?
hp elitebook 840 g3(core i5 6200U, 16GB, SATA SSD)でCentOS 6.7はあっさりいんすこできました。
M.2 SSD(NVMe)が鬼門なのでしょうか?
ただ、wifi(AC-8260)は大丈夫でしたが、bluetoothがダメです。
まあ、使わないからいいんですが。
yamamotoさん
貴重な情報提供ありがとうございます。
実はCPU、メモリ、SATAのSSDだけの最小構成でも試したのですが、CentOS7のインストーラーを起動させることはできなかったので、問題はもう少し根深いかもしれません。
後日になってしまうとは思いますが、ハードウェアの問題かCentOS7の問題かを切り分けるためにも、CentOS6のインストーラーが起動するかどうかは試してみますね。