前回、PlayMemoriesで管理するメディアディレクトリの整理とネットワークドライブの対応を完了させた。写真や動画の具体的な補完先はLinuxサーバで、glusterfsによって冗長化したボリュームをsambaで開放している。PlayMemoriesの機能を使ってメディアを取り込めば、自然とその冗長化されたボリュームにアップロードされる仕組み。更に、そのルートディレクトリをdropboxデーモンで監視しており、ファイルの追加と同時にdropbox側にも同期される。メディアファイルの冗長化という意味では、やっと自分の理想を叶える事が出来た。あとはアップロード方法を確立出来れば仕組みとしては完成。
ビデオカメラはSonyのHDR-CX700VとHDR-GW77Vがあり、これらの取り込み手順は今までと変わらない。USBで接続するとPlayMemoriesが反応して、取り込み画面を表示してくれる。その取り込み設定で、取り込んだ画像を内部ストレージから削除するオプションがあるので有効化しておく。これで取り込んだ写真は自動で削除してくれる。残念ながら動画(m2ts)ファイルは消されずに残ってしまうので、放っておくと内部ストレージの容量を圧迫する事になる。仕方がないので取り込んだ後にフォーマットするような運用をしている。この手順で問題になったからいいんだけど、もう少しよい方法ないのかな。
カメラは以前から使っているNikonのD40xと、買ったばかりのPanasonicのDMC-G7。どちらもUSBで繋ぐだけで、ビデオカメラと同様にPlayMemoriesが反応してくれた。D40xの方は写真しかあり得ないので、PlayMemoriesで取り込めばSDカード上からも削除してくれる。DCH-G7は動画の記録もありうる。しかし、既存のビデオカメラと違って4k動画なので、h265で圧縮されたmp4ファイルになる。この動画ファイルについては、画像と同様に取り込むと同時に自動で削除してくれた。ビデオカメラがも4k対応すれば勝手に削除してくれるようになるのかな。ちなみにDMC-G7のUSBケーブルが見慣れないもので、いわゆるMini USBやMicro USBではないので注意。デジカメ用?となっているMini8ピンのUSBケーブルだった。
最後に残したのが、面倒に思っていたandroid端末。具体的には自分のXperia Z2とXperia z3 tablet、それから嫁のXperia Z5。単純にPlayMemoriesで繋ぐと取り込み対象がスマホ内全ての画像になってしまうため、アプリ用の画像やブラウザのキャッシュまでが対象に含まれてしまう。これらを選り分けていわゆる写真だけを取り込むようにしたい。スマホにはPlayMemories Onlineという連携できるアプリが用意されており、これを使う事で自宅のPlayMmemories Homeに取り込めないか確認してみた。PlayMemories OnlineをPlayストアからダウンロードしてインストール。Sonyのアカウントを登録する事で、オンラインのクラウドスペースに写真をアップロードしてくれる。PlayStationストア用のアカウントとかと同じはず。
PlayMemories Onlineの設定でオールシンクをONにしておけば、撮影した写真を全て自動でアップロードしてくれる。PlayMemories Homeの設定はPlayMemories OnlineメニューのサインインでSonyのアカウントを設定するだけ。これでクラウドスペースから自動で画像をダウンロードしてくれた。これならスマホ写真の取り込みも簡単だ。が、唯一気に入らないのがディレクトリルール。PlayMemories Onlineから取り込んだ画像は、それ専用のフォルダが個別に切られてしまう。そのPlayMemories Onlineというフォルダの中に全ての画像が配置されてしまう。UI的には日付別に表示する事も可能だが、フォルダが完全に別になってしまうのだ。既存の写真たちとも完全に別のタイムラインで表示される事になってしまう。ここが気に入らず、PlayMemories Onlineを使う事は断念した。
結局は過去画像を大掃除したときと同様に、画像を自動整理してくれるWindowsツールを使う事にした。大掃除のときにもいろいろツールを使ったが、最終的に選んだのは『JPEG Image Filer』というもの。他のツールはフォアグラウンドで動かさないと不具合が起きたり、整理先にネットワークドライブを選べなかったりした。このツールはそういった点で問題が起きた事はないのが選択理由。唯一残念なのが対象フォーマットにm2tsが含まれていない事。とはいえ、使用範囲をスマホに絞るならm2tsがメディアファイルに含まれる事はないだろう。スマホで動画を撮影した場合は、おそらくmp4になるはずでmp4を処理対象に含まれている。
JPEG Image Filerで整理先のドライブやフォルダの命名ルールをPlayMemoriesと同じ仕様に設定。あとは対象フォルダをJPEG Image Filerウインドウにドロップするだけ。androidスマホの画像は内部ストレージのDCIM/100ANDROフォルダに配置されている。スマホをUSBケーブルでPCに接続して、このフォルダを早速ウインドウにドロップすると・・・動かない!仕方ないので、このフォルダを一旦PC側にコピーした上で、コピーしたフォルダをウインドウにドロップ。これで対象ファイルが全てリストされたので実行。全てのファイルがメディアを管理しているディレクトリに移動した。その後、スマホからも写真を削除しておしまい。ちょっと面倒だけど、スマホ画像の取り込み頻度は低めなのでよしとする。以上でやっと新たな写真管理の仕組みが完成した。