もう少しでBリーグはNBAの2017年シーズンが始まる。この間はすっかりトレードの話で持ち切り。一番の話題はやっぱりカイリー・アービングの移籍希望発言。最終的にはセルティックスのアイザイア・トーマスとのトレードとなった。正直、キャブスよりもセルティックスの変化の方が楽しみかもしれない。ジャズから移籍してきたゴードン・ヘイワードとの相性もよさそうだし、楽しみな若手も多い。ファイナルよりもイースタンのカンファレンス・ファイナルの方が荒れてくれそうだ。
一方のBリーグでは日本代表にも名を連ねていた筑波大の馬場がアルバルク東京への入団を決めた。こちらも海外に挑戦するものとばかり思っていたので、日本でその勇姿を見られるのは嬉しい驚き。ましてやアルバルク東京に入ってくれたことに感激。とはいえ、今シーズンは在学したままでのプロ入りとなるが、それでも今シーズンのBリーグが非常に楽しみなものとなった。大学バスケでの活躍を代々木体育館で見る機会があったが、その運動能力の高さは頭一つ抜けている印象だった。
そのアルバルク東京も今年はHCと外国人選手を大きく入れ替えた。昨シーズンはいい意味でも悪い意味でも外国人であるギャレットがPGをやっていたのが大きな特徴。ボールコントロールの上手な選手であることは確かだったが、日本のバスケのPGらしくはなかったような気もする。今年のPGは安藤&小島と日本人で揃えてある。外国人選手はビッグマンのみ。この構成であれば、ガードが田中や馬場といった得点力の高い日本人を充分に生かしてくれるように思う。
そのアルバルク東京の実力を開幕に先駆けて見る機会がアーリーカップ。何ともありがたいことだ。トーナメントは昨シーズンのファイナルに近い顔合わせ。1回戦は渋谷SRとの対戦。序盤は渋谷のディフェンスに悩まされて競る展開。しかし、終盤に向かうに連れて、そのディフェンスを攻略しだして徐々に差がつき始める。4Qは安心して見ていられる展開でA東京が勝利した。楽しみにしていた馬場は出場せず。残念。やっぱり昨シーズンよりも田中が生き生きしているように見えたのは自分だけだろうか。
準決勝は川崎との対戦。序盤から川崎の強い攻撃に押し込まれる。パスがよく回るし、得点王のファジーカスの確率は高いしで、なかなか得点を止められない。何度か追いつきそうな機会もあったが、すぐに突き放されてしまう。そうこうしてる間に我らが馬場が途中出場。最初の得点を速攻からのダンクで飾る。うーん、魅せてくれるなあw まだ、馴染んでなさそうな一面も垣間見えたが、きっと時間が解決してくれるはず。攻守共にエネルギッシュな動きを見せてくれる姿に期待は募る。そんな活躍もあって(?)、4Qにまさかの追撃で追い付く。最後は大事なところで得点を重ねていたザックがきれいにジャンプシュートを決めて逆転。すばらしい。
決勝はホームの千葉。どちらも準決勝で昨年の雪辱を果たした格好。この試合はA東京ペースで進んでいるように見えるが、なんだかんだでクオーターが終わる頃には追いつかれてしまう。冨樫のスピードや3点はやっぱり切れ味鋭い。田中も素晴らしいドライブを見せてくれるが、決めて欲しいところで何度か外してしまう。この辺りの精度をもっともっとあげていって欲しい。4Qでは食いさがる千葉を引き離してA東京が優勝。田中と馬場の活躍もいっぱい見れたし、新外国人選手の動きも把握できたし、大満足。開幕楽しみですね!