今月頭に電撃的に発表されたFF14。ファイナルファンタジーではFF11に続く2作目のMMORPGとなる模様。ネットゲームとしては、おそらくdiablo3やモンハン3と同等くらいのビッグタイトルになるだろう。本来であれば後継作の発表は手放しに歓迎されるものだが、FF11自体が膨大な時間を浪費する形で資産を形成していくタイプのゲームだったので、コミュニティ内では資産を貯め込んだ人ほど複雑な気持ちを隠せないようだ。私自身は何度かFF11を遊んだが、やはりレベル60オーバーの後半戦はパーティ組む時間やレベリングの長さに息が続かなかった。しかし、その過程の様々なイベントは印象深く、ゲームとは思えないような思い出になってる(良い仲間がいる前提だが・・・)。例えば、サポジョブのクエスト、ジュノー上京、久々の帰郷、種族装備収集、AF収集が代表的。
そういったFF11の良い部分がありつつも、やはり時間を食い潰される(感じが強い)デザインになってしまった事が非常に残念だ。MOになってしまうが、diablo2やMHP2Gは本質部分にのみに時間がかかるだけなので、余り時間を浪費している気分にはならない。それに比べると移動やパーティ集め、単調なレベリング、ジョブチェンジによるレベリングの繰り返し、サポジョブの為に好きでもないジョブのレベリングなどが時間浪費を強く自覚させる。一世代前のネトゲは作業もゲームのうちという考え方があったが、最近はこの手法による延命は逆に寿命を縮める結果となる。このような問題点は今までの運営で嫌というほどわかっている開発陣だからこそ後継作に期待が持てる。さて、その肝心なFF14だが、現時点でわかっている方向性は以下(某掲示板のまとめより抜粋)。
- FFXIVの舞台はハイデリンという世界のエオルゼアという地方
- XIで出てきた5種族は登場する。外見、名称は異なる
- 課金形態は30日単位のアニバーサリー課金
- 経験値レベル制ではなく、武器をメインに成長するシステム
- リアルタイム性を重視するが、アクションではない
- 敵1体をたこなぐりはやらない方向</li
- サラウンドは5.1chベース
- PCスペックは5年後に普通といえる程度を一番高いレベルに設定
- アイテム課金は考えていない
- Xbox360版は話し合い中
- NPCフルボイスはお楽しみ
- 2010年は正式サービス開始
- ソロユーザーやライトユーザーも重視
普通に見ると、誰もがモンハンのシステムを想起させるような内容だ。少なくともFF11とは似ても似つかぬデザインになりそうなので、もう少し情報が出てくるまで海のものとも山のものとも言えない。GM募集が始まった事から、秋にもベータテストがスタートするのでは、という噂もある。MMORPGは特にコミュニティ色の強いゲームだ。大きなコミュニティが出来れば、放っておいても好循環モデルとなる。ユーザーを集めるには話題性・ゲーム性・敷居の低さ・アバターなどが重要になる。もともとコンシューマーゲームの強い日本でMMORPGの存在感は小さい。携帯サイトを中心としたSNSの流行で、バーチャル・コミュニティの土壌は出来てきている。是非ともFF14には良い方向へ市場を拡大するようなリーディング・タイトルになってもらいたいものだ。今はとにかく続報を待つ事としよう。