録画サーバ側の微調整は未だに続いているんだけど、録画処理そのものはもはや録画サーバが中心。epgrec UNAのWeb UIから視聴することも出来るんだけど、レコーダーの代替として構築してきたので、テレビ画面とリモコンで操作できる環境が望ましい。今まではZBOX AD11にKODIを入れて使ってきたんだけど、4k動画の再生が性能的に厳しいのと、そもそも4kの画面出力が出来ないので見直す。我が家の寝室での視聴はデスクトップのようにBRAVIAに接続されているSurfaceを使うのが現時点では順当。
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KODI操作用のリモコンはAD11のものが流用できる。AD11にはUSB接続の赤外線レシーバとWindows Media Center用のMCEリモコンが付属している。このUSB赤外線レシーバをSurfaceに接続するだけで、MCEリモコンを利用することが出来た。おそらくMCEリモコンであればどれでも同じなはずなので、Buffaloの単体リモコン製品とかでもいいかも。CenturyのCT-IRKEYを使っていた時期もあったけど、これはセットアップが面倒だし、連射・長押し出来ないし、オススメしない。HDMI-CECでテレビのリモコンがそのまま使えると最高なんだけどね。
KODIはずっと16.1を使っていたんだけど、最近17にメジャーバージョンアップされた。自分が評価した限りではデグレードした機能は見当たらないので積極的にバージョン上げてよさそう。KODI 17から可能となった機能の1つに、録画中ファイルの追っかけ再生がある。仕様としてどのようにアナウンスされているのかは調べていないんだけど、同じ環境の16.1で出来なかったこの機能が17にバージョンアップ後は出来るようになった。レコーダの代替環境を目指す自分としては、追っかけ再生の構築を最も悩んでいたので17になった際に真っ先に確認した。
あとはこれを機にリモコンボタンを幾つか調整。絶対にアサインしたかったのはVideoBookmarksボタン。mp4に作られたチャプターを確認するにはVideoBookmarks画面しかない。再生時のタイムバーに区切り線みたいのが入ってくれるのが一番嬉しいんだけど、まだやり方がよくわからない。VideoBookmarks画面ならチャプター時点のサムネイルと時間を一覧してくれるので移動しやすい。これを使っていない『#』ボタンにアサインする。更にVideoBookmarks画面で同じボタンを押すと戻ってくるようにも設定。これらをkeyboard.xmlとして作成。
<keymap>
<FullscreenVideo>
<keyboard>
<hash>ActivateWindow(VideoBookmarks)</hash>
</keyboard>
</FullscreenVideo>
<VideoBookmarks>
<keyboard>
<hash>Back</hash>
</keyboard>
</VideoBookmarks>
</keymap>
このファイルをC:\Users\USERNAME\AppData\Roaming\Kodi\userdata\keymapsに配置して、KODIを再起動すれば反映できる。ちなみにボタンに相当するタグ名は、debugモードでボタンを押せばログに記録される。メディア操作系のボタンはkeyboard.xmlでは変更できず、appcommand.xmlというものに設定する必要があった。私は早送りや巻戻しをほとんど使わず、30秒スキップと10秒バックを多用するので、それを変更した。また、ほとんど使うことのないチャンネルボタンにPageUpとPageDownを設定。これでファイルリストの移動が簡単になる。
<keymap>
<global>
<appcommand>
<fastforward>StepForward</fastforward>
<rewind>StepBack</rewind>
<channelup>PageUp</channelup>
<channeldown>PageDown</channeldown>
</appcommand>
</global>
</keymap>
ちなみにライブラリはリモートのMariadbを使用していて、これはAdvancedSettings.xmlに設定している。設定の詳細は過去の記事をご参照あれ。ライブラリ情報をDB側に持つと、全デバイスのKODIでライブラリ情報やレジューム状態を共有してくれる。私はこの機能が使いたくてKODIを選んだようなもの。KODIは接続先の設定だけすれば、create databaseは勝手に行ってくれる。番号付きの機械的なdatabaseが勝手に出来るんだけど、バージョンアップのタイミングで番号がインクリメントされた別DBに切り替わった。ライブラリ情報やレジューム状態は引き継ぐようなのでご安心を。
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さて、最後にここ1番のニュースを。Surfaceに最も期待したのは4k動画の再生能力。半端なCPUだと遅延してしまったり、リソースが張り付いてしまったりする。skylake搭載の我がSurfaceはどうかというと、何の問題もなく4k動画を再生してくれる。再生中のCPU使用率を確認すると10%強。これは間違いなくハードウェア・デコードしてくれている。Skylakeから搭載されたh265向けのQSV機能だね、きっと。とりあえずはこれで4k動画も含めた視聴環境が仕上がった。次回はBRAVIA KJ-43X8300DのAndroid上に同じKODI環境を構築する。お楽しみに!