今年も熱く長いレギュラーシーズンの全ての試合を消化し、プレーオフが始まっている。本命対抗はウエストのコービー率いるレイカーズと、イーストのレブロン率いるキャブスだ。両チーム共、2位に大きくゲーム差を付けて終盤戦はエースを休ませるほどの快調振り。キャブスにシャックが加入したことで、レイカーズのコービー&ガソル・コンビに対して、レブロン&シャック・コンビがどういう結果を生むか非常に楽しみだ。名将フィル・ジャクソンのレイカーズも優勝した次の年が最も強い、という評価がどうなるか。
この2人による大きな視点での新旧エース対決も楽しみだが、更に両カンファレンスには新手のエースが生まれている。イーストは昨年から注目されているブルズのデリック・ローズである。レギュラー・シーズン終盤にブルズは続出していた怪我人たちが帰ってきて、最後までラプターズと競った結果、滑り込み8位でプレーオフに進出した。と言う訳で、当然1位のキャブスと当たることになるので、ここでもレブロン対ローズという新旧のエース対決を楽しむことが出来そうだ。ブルズはセルティックスを追い詰めた実績もあるので奮起に期待したい。
一方のウエストにはサンダーにケビン・デュラントがいる。そもそも昨年のひどい成績から、プレーオフ進出まで果たすという大躍進の立役者と言って間違いない。更にはレブロンを押さえこんで2年目で得点王を獲得、その実力は本物と考えてよさそうだ。大混戦のウエストで最終的には8位でのプレーオフ進出となったが、成績的にはブレイザーズやスパーズとほぼ同列。やはり1位のレイカーズと当たるので、コービー対デュラントの新旧エース対決となる。ウエストもイーストも将来を担いそうな1位対8位の試合に注目だ。
さて、我らがカーメロ率いるナゲッツだが、終盤でジョージ・カールHCが療養のため戦列を離れる。残念ながら、そこで以前までの勢いが失速した感がある。レイカーズとの直接対決こそ良い結果を残しているが、それ以外の上位チームには負けてしまっている。代わりと言ってはなんだが、ラン&ガンのサンズが非常に勢いを持っている。同じブロックに、相性の悪かったマブスやスパーズがいるものの、ナッシュとスタウドマイアー以外の選手はヒル、フライ、リチャードソンと入れ替わっており、今度こそ勝ち抜けるかもしれない。