NBA 2009-2010

開幕から早くも3ヶ月目に入り、各チームとも出来に明暗が分かれてきた。実力が拮抗しているウェスタン・カンファレンスにおいてはロン・アーテストの加入で安定感の増したレイカーズが独走体制。優勝した次のシーズンが最も強いと言われるフィル・ジャクソン神話をまざまざと感じさせる快進撃だ。ここまできたら4度目の3連覇を見てみたい気もする。果たしてどこまで突き抜けるやら底が知れない。唯一の懸念点はコービーの右手骨折だが、試合の経過からはそれを微塵とも感じさせない。

レイカーズを追いかけるのは、マリオン獲得で得点力の上がったマブスとラン・アンド・ガンを完全に復活させたサンズだ。両チーム共、主力選手の殆どがドン・ネルソンの息のかかった選手たちで非常に魅力的だ。マブスは昨年、ジェイソン・キッドを再獲得したものの、チームの総合力を極めるまでに至らなかったため、今年の仕上がりはとても楽しみ。また、サンズもスタウドマイアーの復帰やリチャードソンの獲得で、ナッシュが生き生きしている。そして、それを追いかけるのが我らがナゲッツだ。

スタートダッシュの立ち上がりは素晴らしかったものの、ここで若干失速気味。原因は言わずと知れたビラップスの故障。ベテランのアンソニー・カーターや若手のタイ・ローソンが穴を埋めるが、やはりビラップスの存在は大きい。今シーズン抜群に調子のよいカーメロを擁していても負けが目立ってきている。しかも、どちらかというと下位チームに対して・・・。いずれにせよ、ナゲッツがもう一皮向けるにはビラップス不在でもゲームを作れる必要があり、そのリハーサルとしては悪くないタイミングかもしれない。

一方のイースタン・カンファレンスは相変わらずのマジックと、ラシード・ウォレスを獲得して一層厚みの増したセルティックス、レブロンとオニールのコンビが徐々に回り出したキャブスが例年同様の3強を形成している。キャブスはクリスマスに行われたレイカーズとのスペシャル・マッチも快勝している。4強に入るかと思われた、追いかけるホークスは少し息切れ気味。ダークホースは帰趨を懸念されていたアイバーソンが復帰したシクサーズとか、アリーナスの戻ってきたウィザーズなど。まもなく行われるオールスターで後半戦を占うとしよう。

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