前回までで一通りMAASを使うための準備が整ったので、実践的に使い始めることを検討する。MAASに限らず、カスタムノードセットアップについては、2つのアプローチがある。デフォルトのセットアップに対して必要な更新を行うか、カスタマイズされたインストールイメージそのものを用意してしまうか。出来上がるものが同じだとすれば、前者は構築手順が明確であることがメリット、後者は変更差分の多寡に関係なく高速にセットアップ出来ることがメリット。 ... 続きを読む
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Ubuntu MAAS 環境構築 バックアップ&リストア編
MAASをインフラの中心に据えるに当たって、既存環境を大きく変化させていく必要がある。DHCPは入れ替えたんだけど、DNSはまだだし。冗長化も先延ばし。LXCのコンテナ上に作ってあるので、一度構築してしまえば作り直す必要はなさそうなんだけど、何があるかわからないのでバックアップと再構築くらいはできるようにしておきたい。再構築手順は公式にあるので、それを参考にする。そのドキュメントを読んだ限りでは、どうやらデータベースのバックアップさえ取っておけば大丈夫な模様。... 続きを読む
Ubuntu MAAS 環境構築 CLI設定編
前回はWebUIで設定できることを中心にまとめてみたので、今回はCLIで行った設定を整理していく。中にはWebUIからも設定できるものの、頻繁に行う作業なのでCLIでやるのが楽というものと、WebUIからは設定できないためにCLIで対応したものがある。いずれにせよ、何らかの事情でCLIで設定するのが妥当と考えたものたちになる。とにもかくにもmaasサーバのterminalでログインしないと何も出来ない。以下のようにapikeyを出力して、それを読み込む形でログインする。一度ログインしてしまえば再起動するまでログインしたままだ。... 続きを読む
Ubuntu MAAS 環境構築 WebUI設定編
素のMAAS環境を構築し、サーバたちをAMT対応をさせて、本格的にMAASによる自動デプロイの下準備が整った。ここからはMAAS側に細かい設定を加えて、サーバたちが意図した環境にセットアップされるよう整備していく。WebUIが充実しているので、何となくWebから何でも出来てしまいそうな気がするが、意外と出来ないこともあったりする。WebUI以上にCLIが充実しているので、細かい部分はコマンドを併用して設定する形になる。まずは、WebUIで設定できるものから変更してみる。... 続きを読む
Ubuntu MAAS 環境構築 Intel AMT対応編
自宅のインフラをMAAS中心に構築しようと思うと、リモートからの電源操作を検討する必要がある。思い返してみれば、デスクで作業中もウォークインクローゼットに電源を押しに行くのすら億劫。ましてやサーバ数が増えたため、1Fにも2Fにもサーバを置くようになってしまっている。更には出先での作業で誤ってフリーズさせたときなど、家人に電源ボタンを押してもらったりすることもある。QSVやNICのTSO辺りがわりと落ちる。やはりサーバ用途こそ、他の機能をさしおいてでもリモート電源操作を可能にした方が生産性の向上に繋がりそうだ。... 続きを読む
Ubuntu MAAS 環境構築 インストール編
今まではkickstart+chefでCentOSを自動構築していた。grubからkickstart処理を呼び出せるようにして、リモートからの再構築も出来ていた。特に不便はなかったんだけど、せっかくUbuntu移行するのに、同じような環境にするのはちょっとイマイチ。一応、preseedによる構築は試してはみたけど。構成管理にかける労力がバカバカしくもあり、chefの守備範囲をぎりぎりまで小さくしたいという願望もある。そもそもchefもやめるつもりだし。そこで以前から気になっていたMAASを試してみることにした。... 続きを読む