Ubuntu MAAS 環境構築 Intel AMT対応編

自宅のインフラをMAAS中心に構築しようと思うと、リモートからの電源操作を検討する必要がある。思い返してみれば、デスクで作業中もウォークインクローゼットに電源を押しに行くのすら億劫。ましてやサーバ数が増えたため、1Fにも2Fにもサーバを置くようになってしまっている。更には出先での作業で誤ってフリーズさせたときなど、家人に電源ボタンを押してもらったりすることもある。QSVやNICのTSO辺りがわりと落ちる。やはりサーバ用途こそ、他の機能をさしおいてでもリモート電源操作を可能にした方が生産性の向上に繋がりそうだ。

という訳で、改めてIPMI対応のマザーボードなどを物色してみるが、趣味で扱うには高価過ぎる。そこで、MAASにも表示されていたIntel AMTというものを調べてみる。こちらもマザーボードとCPUがvPro対応していれば利用可能とのこと。調達可能そうなAMT対応マザーボードはQ170やQ270といったチップセット。価格はそれなりに現実的だが、MicroATXしか見つからない。PCIeが多い方がありがたいんだけど諦めるしかない。まあ、6個も7個もGPU繋ぐことはもうなさそうだし。いざとなれば、PCIeスロット増設を使ってみればいい。



SUPERMICRO MicroATXマザーボード C7Q270-CB-ML
価格 : 8,086円(税込、送料無料)
by Yahoo! ショッピング

Q270チップセットの中では非常にリーズナブルなSupermicroのC7Q270-CB-MLを使うことにした。ネットでマニュアル見て4Gエンコーディングに対応していることも確認済み。続いてCPUを探す。CPUはCore i5以上でないと対応していない。自作するようになってから、ずっとSkylakeを使い続けているんだけど、最初は最安のCeleronを買ってしまい、QSV対応のCore i3に買い替え。そして、今回またAMTに対応させるためにCore i5に買い替えと。いつかはCore i7を買うはめになるのだろうか。

Skylakeの中で、Core i5を物色するとCore i5-6400辺りが最安。ちょうどヤフショで中古品が見つかったのでポチる。何となく悪寒がして、直後にネットでスペックを確認するとvPro認定基準が『いいえ』になっている。。。Core i5なら何でもいい訳ではないのか、やべえ。急いでヤフショのキャンセル方法を調べると、10分以内であればキャンセル可能な事に気付く。ヤフショさいつよ。すぐにキャンセルして、今度こそvPro対応のCore i5-6500を購入。CPUの選択は何度も泣かされてるので気を付けて!

すべてのパーツが揃ったところで、わくわくしながら組み立てる。とりあえず普通に起動してBIOS画面が表示されて一安心。SSDに何もOSが入っていないので、普通にPXE BootしてMAASに登録される。もう1度起動して、BIOSに入る前にCtrl+Pを連打。MEBxというBIOS拡張のインターフェースが表示される。MEBx Loginを選択して、初期パスワードの『admin』を入力。パスワード設定を求められるので、記号と大文字を入れて設定。ログインできたらIntel AMT Configurationを選択。

必須ではないけど、Network SetupでDHCPからStatic IPに変更。ブラウザでアクセスする際にIPアドレスがわからないからね。MAASのDHCP使っていれば、DNSにそれっぽいレコードが出来てわかるかもしれないけど。うちは所詮数台サーバなので、サーバのIPアドレスに近いものを設定しておいた。最後にActivate Network Accessを選択してYを押す。これで他のPCから、このPCのAMTにアクセス出来るようになる。先ほど登録したIPアドレスの16992ポートをブラウザで指定すると、WebUIのログイン画面が表示される。こちらも先ほどのパスワードを入れる・・・が、あれ入れない!?

http://192.168.1.11:16992/
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【中古】Core i5 6500 3.2GHz 6M LGA1151 65W SR2L6
価格:21152円(税込、送料別) (2019/1/12時点)

うっすら嫌な予感はしてたんだけど、MEBx画面ではキーボードが英字配列か何かになってしまうのか。記号がうまく通っていないと仮定して他のキーボードも試してみたが、どうしても一致しない。パスワードに記号は必須だし。。。きっと英字配列だろうと判断して、記号に日本語配列の『@』を使い、WebUIでは『[』を指定してみると、やっとログインできた。やっぱり英字配列だったのか。WebUI側でパスワードを入れ直すとMEBx側と一致したので今後は大丈夫そう。最初のログインだけは注意して下さい。

AMTが使えるようになったので、MAASのPower TypeをIntel AMTに変更して、URLとパスワードを登録する。これでCommissionをしてみると、勝手に起動してCommission処理が終わった。続く、Deployも自動起動してPXE Bootしたみたい。インストール後に再起動されると、もう使える状態になっていました。やばい、やっぱりMAAS+AMTすごい。もはやOS構築で生産性が犠牲になることはなさそうだ。残りの4台も同じ構成に変更してしまおう。SLIを使っているゲーミングPCだけ、どうしようか迷うなあ。SLI必須なゲームなんてやってないんだけどねw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)