ASUS ROG STRIX Z270F GAMING レビュー

ファイルサーバ、録画サーバ、GPUサーバと全部入りのサーバを作ろうとした時に、最も悩んだのはマザーボードの選択だった。少なくともファイルサーバとしてSATAディスクを4台搭載したい。それとは別にOS領域のSSDとしてM.2スロットが少なくとも1つは欲しい。そしてGPUサーバとしてマイニング用のGPUが6台は乗るもの。これに加えて、録画サーバ用にPCIeのチューナーボードを刺せると尚嬉しい。最後にCPUは第6世代のSkylakeが使えるもの。LinuxのQSVドライバが、Skylakeまでしかサポートしていないため(これもはまった。。。)



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そうすると、まず最新のZ370系のマザーボードが選択肢から外れる。候補となるのはZ270かZ170なんだけど、扱えるリソースの多さから普通はZ270系を選ぶはず。その中でもPCIeが7枚あって、SATAが4台以上刺せて、M.2スロットも1つ以上となるとだいぶ条件は絞られる。結果として残ったのが、ASUS ROG STRIX Z270F GAMINGだった。マイニングで使うには、もう1つ注意点があって、BIOSでのAbove 4G Decoding設定有無。これも事前にPDFのマニュアルを読むなりして存在することを確認しておくこと。

そういう意味で言うと、上記のすべてのニーズを満たしたROG STRIX Z270Fは非常に魅力的なマザーボードだった。M.2スロットは2つあり、SATAスロットも6つある。充分な拡張性と言える。惜しかったのは、オンボードNICが2つあってもよかったかなあと。まあ、それはちょっと贅沢か。あと、バックパネルをイルミネーションさせるAURAという機能。こういうものについての知識もまるでなかったので意外ときれいで気に入った。グラボにもLEDがあって、どうやら連携もできるらしい。一旦windowsを入れなければいけないけどね。

このマザーボードでの注意点は幾つかあって、PCIex16が3つあるんだけど、一番はじのスロットにグラボを刺すと内蔵USB
3.0ピンをつぶしてしまう。マイニングリグのような構造で、ライザーカードで延長するなら問題ないんだけど、しばらくは検証用のキューブで動かそうと思ってたので不便。もう1つはM.2_1をSATA SSDで使うとSATA1ポートが無効になるというもの。6台中1台が使えないだけなので現時点では問題にならないけど、SATA6台に拡張できるつもりで選択したからね。M.2_2もPCIe3.0x4モードで使うと、SATA5/6ポートが無効になるらしい。こういう仕様はどのボードも多かれ少なかれありそう。

そして1番問題となったのが、CentOS7.4のKernel4.4が起動しないこと。CentOS7.4のデフォルトのkernelは3系なので、それは問題なく起動するんだけど、QSVを使おうと思うとpatchしたkernel4.4に差し替える必要がある。これがとにかく起動しない。Grubでkernel選択した直後に暗転して何も反応しなくなってしまうので調べようもない。ちなみにUbuntuのkernel4.4は何の問題もなく起動する。CentOS7.3のkernel3系にQSV用のkmod-ukmd-16.5.2-64009.el7.centos.x86_64.rpmをインストールすると起動しなくなるので、QSV用のkernel moduleが悪さをしている模様。

代替できるマザーボードを全然持っていないので、マザーボードの問題なのか、チップセットの問題なのかまでは絞り込めなかったけど、今までH170系で問題なく使えていたので、QSVを使いたい人は引き続きH170、あるいはZ170を使っておく方が無難かもしれない。Ubuntuが動作した時点でまったく問題ないだろうと判断しちゃったんだよなあ。そのときに2枚目のZ270Fを既に発注してしまっていたんだよね。まあ、少なくともこの製品での再現性はチェックできるだろうと前向きに考えたんだけど、しばらく調べたらヤフオク行きかな。

さて、その2枚目なんだけど、組み上げた当初からメモリのAスロット側が動かず、一番はじのPCIex1スロットも動作しなかった。まあ、いわゆるCPUソケットのピン曲がりというやつでした。でもね、最初っから曲がっていたように思うんだけどね。曲がるというか色合いに違和感があったというか。今までもあまり気にせず乱暴に扱ってたけど、曲げたことなんて一度もないし。サポートにも言うだけ言ってみたけど、突っぱねられて有償修理。ほぼ製品代をまるまる請求されたので修理は諦めました。ASUSのマザーボードを買うときは多少お金がかかってもピン曲がりを面倒見てくれるところで買うべきですね。高い勉強代でした。

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