北海道旅行も終盤、旭山動物園のある旭川へと向かう。一車線の一般道を進んでいくが、たまにトラクターやトラックなどの速度の遅い車がいるので、反対車線へはみ出しつつ追い越す。正面衝突注意の看板も目に入ったので慎重に。目的地に近付くに連れてレンタカーを意味する『わ』ナンバーが増えていく。函館ナンバーや釧路ナンバーなど、あちこちからここをゴールとして人が集まってくるようだ。ナビ通りに進むと西門近くの有料駐車場(一日500円)へと案内される。直前に正門前の有料駐車場へオーバーアクションで誘う人たちがいたが何となくスルーした。
西門から動物園へ入ると、目玉となるペンギン館やアザラシ館などが集中している。そういう意味でも西門が人気があるのかもしれない。園内はツアーで来ているっぽい年配の人たちや、修学旅行っぽい高校生たちでものすごい混んでいた。改めて旭山動物園の人気に驚く・・・。正直、大人たちがわーわー集まっているので、小さい子には覗くスペースを見つけるのも困難。注目の動物は肩車しながら回る事に。15時を過ぎると急に人が減り、ゆっくり見れるようになった。こども牧場も空いていたので、のんびりとモルモットの抱っこを楽しむ。
観光最終日となる翌日も開園と同時に動物園へ。がらがらだったので人気の高いペンギン館に入る。まだ午前中で元気なのか、昨日とは打って変わって水中トンネルの上をペンギン達が飛び回る。大人たちでも幻想的な光景に息を呑む。アザラシ館も円筒の中をたくさんのアザラシが通過する。白熊は何度も水へ飛び込んで見る者を驚かせた。なかなか表に出てこなかったオラン・ウータンも見に行ったが、残念ながらアクティブに動いているところは見れなかった。最後にアザラシのモグモグ・タイムを見る。確かに面白いけど、すごい人だかりなので無理に見ないで雰囲気を知るくらいで充分。
午後はラーメン村で食事を済ませ、景色が美しい美瑛へ向かう(30km強)。新栄の丘から四季彩の丘へと足を延ばし、ここでノロッコと呼ばれる乗り物(トラクターが車両を引く)で畑を回る。花は減っていたが紅葉は美しく、丘の上に一本だけ木が見えたり、観光の閉めに相応しい落ち着いた光景だった。積雪の前兆となる雪虫に囲まれて日の入りを見守った後、北の富士本店櫻屋でちゃんこを堪能。ホテルで最後の大風呂に入るが、今まで嫌がっていた息子が一転して自ら入りたがる。歌や遊びのレパートリーも増えたし、彼もこの旅行で大きく成長したんだね。翌朝、旭川空港近くのレンタカーで車を返却し、全行程730kmに及ぶ北海道旅行が幕を閉じた。