去年秋くらいから進めてきたマイニングサーバ構築も、今や26GPUのサーバ4台構成。GPU価格が高騰して在庫薄になっている昨今、久々に在庫が戻ってきたり、お買い得なGPUがあるとついつい手を出してしまう。そんなことを繰り返しているうちに、じわじわと増えてしまった。多くのGPUを運用していくに当たって運用方針は2つに分かれる。1サーバ当たりのGPU数を増やしてサーバ数を抑える考えと、サーバ台数を増やして対応する考え。前者の方がインフラ費用は抑えられるが、後者の方が安定性・安全性が高い。

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そもそもマイニングを始める前から我が家には3台のサーバがあった。冗長構成を組むだけなら2台で済むのだけど、hadoopやESのようなクラスターを組む場合はQUORUM可能にするための3台が最小構成となってしまう。たかだか2台のGlusterFSとたかをくくっていたら、ネットワーク分断によるスプリット・ブレインを本当に経験してしまったので、やはり3台にしておくに越したことはない。そういったクラスターを幾つか運用しているので、サーバ数が増えることにはまったく抵抗なく、むしろ大歓迎。

そこで当初は1台当たりのGPUは6台程度に抑えて台数を増やす方針だった。GPU16台くらいまではそのようにして、3台まで増えていった。しかし、その考えが変わった理由は2つ。1つは暑さ問題で、マイニングリグを増やすと、それを設置する部屋が増えてしまうことになる。冬はまだしもそれ以外の季節にマイニングリグのある部屋で生活はしたくない。そうすると少ないサーバ数で多くのGPUを、という方向に切り替わる。もう1つの理由はPCIスロットがやたらあるマイニング向けのマザーボードが手に入ったこと。これがないとそもそも選択肢にすらならないしね。

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そこでGPU20台担った頃は、GPU10台を搭載したマイニングリグ2台を運用する形に変更となった。当時はまだ冬だったのでリビングに1台とサーバ用の部屋に1台でそれほど問題なかった。しかし、１０番目のGPUがOSから突然見えなくなったりする事故が起き始める。再起動すれば直るんだけど。これを回避するために、1台当たりのGPUは8台に抑える構成になっていった。リビングに1台6GPU、サーバ部屋に2台14GPU、自分の寝室に1台6GPUといった感じ。サーバ部屋は暑さで地獄。通称乾燥室。

こうして26GPU構成に至ったんだけど、さすがにサーバ部屋の暑さはひどいし、60Aにした家のブレーカーが落ちることも少なくない。普段通りの使い方でも稀に落ちることがあり、原因を探ってもよくわからない。何らかの家電が突発的に電気使ったりしてるのだろうか。家人の目も痛くなってきたので、やむなく移設を検討。近くの安アパート借りようかとも思ったけど、最近の相場で家賃払うのはちょっと躊躇。実家の父に相談して、使っていない部屋に置かせてもらうことになった。ありがとうございます。

実家のもっとも寒そうな部屋に置いてもらって、GPUの温度も10度くらい低くなってほくほく。実家の電気代は自分が支払うことにします。これでブレーカーも落ちなくなったんだけど、徐々にリビングや自室のマイニングリグが耐え難くなっていくはずなので、次の移設をまた考えないといけない。残念だけど、一時的にGPU手放すしかないかなあ。それか実家にもう1台置かせてもらって、自分の家もサーバ部屋に2台押し込む。いずれにせよ夏が乗り切れるのかどうか、今から本当不安。

思い返すと、リビングがやたら暑かったのは、GPUたちの中でも排熱力の低いものが4台あったかもしれない。排熱効率の良いGPUは70度いかないくらいで運用できるんだけど、そいつらは80度超までいってしまう。10台から6台に減らす際に、意図せず4GPUをサーバ部屋に移動。今度はサーバ部屋が地獄になった。実家の方が冷えるだろうからと、その4GPUを持っていったら70度超くらいまで下がった。これで耐え難いほどの暑さというのは、どの部屋もなくなったような気がする。

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GPUの中にはファンや機構により、効率的な排熱を謳っているものもあるが、なるべくそういうGPUを選択した方がよいだろう。70度弱と80度超だと、環境に影響する度合いがだいぶ変わってくるかもしれない。そういうGPUたちが軒並み在庫切れだったので、実験的に買ったGPUがやたら熱を出してしまったのだけれど。夏までに排熱効率のよいGPUに絞っていくか、それ以外をリプレイスするか、いろいろ悩む。まあ、排熱効率のよいGPUでも夏は耐え難い暑さになっていくのかもしれないけど。皆さんはどう対策していきますか。