後日、問題が発覚したのでこちらを参照下さい(2016年4月追記)
前回の復習から。ひかりTVの放送波はIPv6 multicastを使って転送されてくるため、MLDスヌーピングに対応したスイッチを使わないと全ノードにbroadcastされる。実質的な性能影響を受けるのは、おそらく無線LAN機器くらいなので、普通に使う分にはそこさえ気を付ければ問題はないかもしれない。ひかり電話用ルータのようにNTTからレンタルしているブロードバンドルータは
MLDスヌーピングに対応している可能性がある(我が家はそうだった)。このルータに直結するような形でひかりTVチューナー(st3200)を扱うのであれば問題はない。
うちはBBルータが2階でst3200を配置するリビングが1階なので構造的に直結は無理。2階側はBBルータ直結を上手く使ってリビングのみにIPv6 multicastを絞り込む。リビング側をIPv6対応したスイッチにリプレイスする事で放送波をst3200のみに送りたい。という訳で、MLDスヌーピング対応したスイッチを探してみるが、手頃なもののないことwCiscoやAllied Telesisのスイッチならあるのだけど高過ぎる。。。こういうところに糸目を付けない人もいるけど、自分はわりとケチケチ派。
諦めかけたところで見つけたのが、elecomのスマートスイッチEHB-SG2A08。そもそもスマートスイッチって言葉を知らなかったんだけど、このキーワードで探せば多少は似たような製品があるのかな。それでも標準的なスイッチの倍くらいの金額にはなるので、これで動かないとへこむ。残念ながらレビューなんかどこにもないし、覚悟を決めて買ってみた。
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自分自身がまともにIPv6を知らないせいもあるが、設定を確立するには相当苦しんだ。DHCPv6でIPv6をもらえている状態でMLDスヌーピングを有効にすると期待通りに絞ってくれる。が、この状態でst3200を再起動したりするとBBルータからIPv6をもらえなくなってしまう。DHCPv6で行われるst3200からBBルータへのrouter solicitationか、その逆のBBルータからst3200へのrouter advertisementがスヌーピングに潰されている。この辺りの正確なデバッグをしたいのに、BBルータやst3200でtcpdumpが出来ない。。。windowsでこの手の作業をする気はしないし、いちいちlinuxノードを移すのも面倒。
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わかる範囲での絞り込みで状況を特定して、以下の設定で期待通りに動かす事が出来た。
- globalと該当vlanのMLDスヌーピングを有効化
- 該当vlanのMLDクエリーを有効化
- 該当vlanのクエリーインターバル(QI)をデフォルト125から12へ短縮
この設定で、スヌーピング正常状態からたまにbroadcast状態を繰り返すような形になった。クエリーインターバルを短縮したのは、デフォルトのままだとbroadcastに戻った後やst3200再起動後にスヌーピング状態に回復しなくなってしまうからだ。これで殆どの時間はスヌーピングできている状態なので、これでよしとした。
ネットワーク上の問題が発覚したのでこちらを参照下さい(2016年4月追記)
ひかりTVの問題は、この手のネットワーク障害が放送波そのものにも影響してしまうことだ。設定不備でIPv6をもらえていない時間帯などは、放送波が届かないため当然録画不能。自分はネットワークもガチャガチャいじる方なので、そういう点でスカパー光は安心だった。とはいえ、ひかりTVの安さ、オンデマンド性、特集ページの録画予約連動など、乗り換えてよかったと感じている点の方が多いことは間違いない。ひかりTVに変えてからはCS放送(録画だけど)を見る時間の方が明らかに長くなっている。