もはや圧倒的な勢いで王朝を築きつつあるウォリアーズ。むしろ昨シーズンに連覇できなかったことの方が不思議なくらい。そこにデュラントが加わって、まさに死角なし。誰もがウォリアーズの優勝を本命と考えていたに違いない。その中でスパーズやキャブスがどれだけウォリアーズを苦しめるか、皆そこに注目していたはず。ウォリアーズもキャブスも負けなしでカンファレンス・ファイナルまで駒を進めた。堂々たる2強振りだが、それでもウォリアーズに分があるように思えた。
ウォリアーズは堅守のスパーズとの決戦。昨シーズンは叶わなかったカードなので非常に楽しみ。負傷欠場していたレナードも無理を押して出場。序盤はパーカーの不在を感じさせないようなスパーズ有利の展開。さすがにこの展開なら1戦目はスパーズが取るだろうと思ったが、レナードが捻挫した足を2度捻ってしまう。捻挫中に無理すると、再度同じところを捻りがち。しかも絶望的なくらいの痛み。自分も経験したことあるので、見てて足元がぞわぞわするほど。結局レナードを欠いたスパーズが逆転を許してしまう。その後はウォリアーズの勢いを止められず、そのままスイープ。
ファイナルは順当にイーストを制したキャブスとウォリアーズの戦い。3年連続3度目の組み合わせ。昨シーズン同様にウォリアーズにどこまでキャブスが食い下がれるかという展開。ウォリアーズホームの2戦は大差でウォリアーズが勝利する。レブロンのドライブからのキックアウトがカットされてしまい、思うようにスリーポイントが打てないキャブス。何とか繋いだ少ないチャンスもスリーポイントが入らない。こういう場面でキャブスを救ってきたアービングのドライブも止められてしまって、攻め手を見つけらないまま第3戦へ。
舞台をキャブスのホームに移し、苦境を打破できるのか期待。ホーム効果なのか意識が変わったのか、積極的なドライブでウォリアーズに食いさがる。JRスミスのスリーポイントが当たり、このままキャブスが逃げ切れそう。しかし、そこはさすがのウォリアーズ。ゲーム終盤にきっちり追い付き、土壇場でデュラントのスリーが入り、コーバーのスリーが外れ、大事な第3戦も落としてしまう。ここで光明を見出したのか、第4戦は完璧なキャブスペース。とにかくスリーが鬼のように入り、ウォリアーズを突き放す。ファイナルでの初勝利を飾る。
やっとの思いで勝ち取った第4戦。しかし、シーズンは3対1と崖っぷち。とはいえ、昨シーズンの奇跡の逆転劇を思い返す。しかし、あれを2年連続でやれるほど、ウォリアーズも甘くないはず。そんなことを思いながら始まったウォリアーズホームでの第5戦。序盤からウォリアーズのスリーがよく入り、キャブスはまたもスリーが入らなくなってしまう。こうなるとドライブも止めやすくなるので、またも攻め手を欠く状況。そのまま危なげない展開でウォリアーズが優勝を決定した。
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終わってみれば、どれも予想通りの展開で、昨シーズンに比べると意外性が少なかった。ウォリアーズの強さは比類なきもので、今後も他を圧倒するであろう。コミッショナーはこの1強状態を特に問題視はしないらしい。他のチームも同様に強くなればよいだけと。数シーズンを経れば、あるいは新興勢力も現れるかもしれないが、来シーズンに見込みがあるのはキャブスとスパーズくらいか。すぐに新人が育つ訳はないので、おそらくトレードで調整せざるをえないはず。来シーズンに向けて、どのように弱点を克服するのか注目だ。