遂に始まったFIBAワールドカップのアジア地区1次予選。Bリーグの開幕や若手の台頭など、日本バスケの成長に期待は高まる。特に2020年に予定されている東京オリンピックに開催国枠で参加するには、次のワールドカップで大きな実績を作っておくことが必須とされている。リーグ分裂時代に失われた時間を取り戻すのは決して楽なことではないが、何としてでもワールドカップでの本戦出場を果たして、東京オリンピックで並み居る強豪との戦いを見せてもらいたい。
その未来を占う上でも大事な1戦目となるフィリピン戦がホームの駒沢体育館で行われた。金曜の夜だし、見に行ってもよかったんだけど、子供の都合が付かずに断念。1人で見にいくのも寂しいしね。オーストラリア戦も含めて、それぞれ地上波およびBSで試合を放送してくれる。そして嬉しいことにスポナビライブでもオンデマンド視聴ができるようだ。これはありがたい。NBAを見るために楽天TVも契約しているのに、代表戦のためにもう1つどこかと契約しなくては・・・というのは避けたかったし。
という訳で、帰宅後にオンデマンドでゆっくり視聴したんだけど、その試合は非常に重い展開でスタートする。特に前半は比江島以外に目立ったプレイがなく、代表戦で結果を残すことはまだまだ難しいのか、という印象を持ってしまった。本来なら得点を取れる選手も軒並み固いプレイになってしまい、入るシュートも入らないような状態だった。フィリピンもブラッチが空回りして本来の実力を出していないように見えた。お互い初戦だったので、難しい立ち上がりだったのかもしれない。
後半になると、その比江島を中心に徐々に固さが取れて、取るべき人が点を取れるようになっていった。3Qの途中で一旦は逆転するなど、実力さえ出せれば充分戦いになるのかという期待を持てる展開だった。しかし、大事なところでターンオーバが出たり、イージーシュートを外したりでまたもリズムを失っていく。4Qの最終局面では中を崩され、外を撃ち抜かれ、数ゴール差を追いかけきれずに逃げ切られてしまった。惜しいゲームにも見えたんだけど、課題も少なくない。
続くオーストラリア戦。オーストラリアはNBA選手を欠いた状態だったが、それでも強い強い。日本というか、世界とアジアの差を大きく感じた1戦だった。フィリピン戦に比べると思い切りのよいプレイも増えたようには思ったけど、なかなか決めきれずに大差での敗戦となった。体格的に大きく勝る相手に対する決定力やペイント内のディフェンス力をを身に付けて、次回の2月のタイペイ戦とフィリピン戦に臨んで欲しい。バスケで奇跡の勝利は難しいので、一歩一歩確実に実力を付けて、何とか勝利をもぎ取って欲しい。