CentOS7 マイニングリグ 無線LAN化

皆さん、マイニングしてますか?いや、やめてますよね。飛ぶ鳥を落とす勢いだった仮想通貨も2017年末からすると、かなりの逆境に置かれている状況。それに加えて例年にも増して、春先とは思えないような異様な暑さ。熱によって住環境を悪化させる上に薄利となってしまったマイニングを大多数の人が見限っていることでしょう。自分ももうやめてしまおうかなとも思ったんだけど、電力会社変えたり、実家にも環境作ったりと、それなりに労力をかけてきたので細々と続けようかなと。自分の場合は運用そのものが好きだしね。

個人的にちょっと不思議なのは、マイニングというのは究極のドルコスト平均法的な投資。ほぼ固定的な電気料金という形で円を支払って、代わりに何らかの仮想通貨を手に入れる。difficultyによって対価の多寡は変わってくるけど。その報酬を即座に円にする訳ではないので、時価換算による赤字黒字なんて気にしなくてもいいですよね?最終的に換金する際の時価で黒字だったらよいはず。つまりマイニングを続けるかどうかの判断は、目先の相場ではなく将来性で決めるべき。未来を信じるなら今からでも一緒に始めようw



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とはいえ、さすがに最近の暑さには抗えず、熱を持ちやすかったGPUから順に処分。平常運転80度越えのGPUは、あまりにも住環境を悪化させてしまうので。26台あったGPUも18台に縮小。1リグ当たり4〜5GPUに減らすことで熱を分散させた。それでも部屋に置いていると、その部屋の滞在が苦痛になってしまうので、クローゼットやら廊下やら階段脇など、あまり人間が滞在しない場所に置くのがオススメ。意外とどこにでも電源はあるんだけど、LANケーブルどうするかが悩みどころ。

そこで今まであまり考えたことがなかったんだけど、CentOS7での無線LAN化を試みる。まあ、フラットなLANケーブルで床を這わせてもいいんだけど、無線LANにしてしまえば場所の制約はほぼなくなるし。無線LAN子機はUSBのものか、mini PCIeのものか、PCIeのものか。せっかくなのでアンテナを付けれるタイプにすると、やはりPCIeのものがよさそう。幸いGPUを減らしたことでPCIEスロットも余っていたし。という訳で、AmazonでPCIeタイプでアンテナ付属の無線LAN子機を探す。

それなりにレビューのあった最も安い製品を買ってみる。何も考えずにとりあえずPCIeに接続してCentOSを起動。lspciを実行してみると、見慣れないNetwork controllerが増えている。どうやら何をせずともデバイスは認識してくれたようだ。早速nmcliでアクセスポイントに繋ごうとするが、ssidが見つからないとのエラー。WIFIの状況を確認すると見えているんだけどな。失敗した2.4GHzのAPではなく、5GHzのAPに繋いでみる。こっちはあっさり繋がる。いろいろ試してみるが2.4GHzはどうしても繋がらない。

lspci
    :
07:00.0 Network controller: Qualcomm Atheros AR9462 Wireless Network Adapter (rev 01)

nmcli d w
*  SSID  MODE   CHAN  RATE       SIGNAL  BARS  SECURITY
   wifi1 Infra  2     54 Mbit/s  65      ***   WPA1 WPA2
   wifi2 Infra  52    54 Mbit/s  50      **    WPA1 WPA2
nmcli d w c wifi1 password PASSWORD
    :
Error: Connection activation failed: The Wi-Fi network could not be found.

nmcli d w c wifi2 password PASSWORD
    :
Device 'wlan0' successfully activated with '14152b80-aaa2-4510-98c8-a8652bce39ad'.

別の筐体に付けたり、アンテナいじってみたりしたけど状況は変わらず。これはQualcommチップであることが問題なのかもと考えて、Intelチップの無線LAN子機を買い直す。届いた無線LAN子機を検証機に付けて、同じように確認してみると2.4GHzもあっさり繋がった。ほら、やっぱり。喜び勇んで繋がったデバイスをマイニングリグに付け直す。CentOSを起動して同じ操作をしてみると、またも2.4GHzだけ繋がらない。何だこりゃ。Qualcommの子機と入れ替えてみるが、そちらでも繋がらない。

症状としてはQualcomm子機と同じ状況なので、もう1度Qualcommでも動作確認してみると、何と繋がってしまった。再起動を繰り返しているうちにIntel子機も繋がったんだけど、その後の再起動でまた繋がらなくなる。うーん、チップセットに関わらず、繋がったり繋がらなかったりする。不安定。。。ぐぐって調べてる中で、気になってたオプションが幾つかある。これらをmodprobe.dの下に設定入れて再起動。もう1度2.4GHzのAPに接続を試みると繋がった!これでよかったのかあ。

echo 'options iwlwifi 11n_disable=1 wd_disable=1' > /etc/modprobe.d/iwlwifi.conf
reboot
    :
Device 'wlan0' successfully activated with '6101ab03-fcf4-4fea-acaa-a5c832981484'.

11n_disable=1はmodprobeコマンドで直接設定して試したことがあったんだけど効果がなかったので、wd_disableの方が効いているのかもしれない。あるいは再起動で適用するというのがポイントだったのかも。いずれにせよ、これで永続的に無線LANが繋がるようになった。この時点でどうしても繋がらなかったのはIntel子機で、そちらでの動作確認になります。Qualcomm子機は何もせずに繋がるようになってしまったので、もし繋がらない状態が再現したら試してみよう。

正直、無線LANの設定なんて一瞬で終わるかと思ったけど、何をするでもそれなりに面倒なことはあるね。こういう状況だといつまで経ってもLinuxなんて市民権を得られないような。。。これで電源以外はロケーションの制約をすっかり受けなくなったので、マイニングリグたちは辺鄙なところへ追いやられました。上の設定だとnetwork-scriptsが作成されないので、最後にscriptを作成できる形での設定方法を共有して終わりにします。以下のコマンドで自動接続するように設定できました。

nmcli c a type wifi con-name CONN ifname wlan0 ssid wifi1 wifi-sec.key-mgmt wpa-psk wifi-sec.psk PASSWORD
nmcli c u CONN
    :
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/11)

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