自分はそれほどスマホをハードに使う方ではないため、日常的な使い勝手においてはiPhoneもXperiaもそれほど大差ない。主要なアプリについてはどちらも対応しているし。それよりも気になっていたのは両者のテザリング機能。PCだけでなくタブレットからの利用も含めて。今回、購入したiPadはLTE通信を備えているが、今後はWifiモデルを買うかもしれないし、iPad用のSIMを他の端末に回してしまうかもしれないので、いまのうちにテザリング性能を評価しておきたい。
まずWifiテザリングからの評価だが、これはどちらも設定は難しくないし、安定して接続が出来る。繋がってしまえば通信速度も申し分なく利用することが出来る。ただ、問題は下準備でXperiaの場合はスマホ側でテザリングを有効にしてからタブレットにて接続を行うことになる。大した手間ではないんだけど、電車など数10分程度の隙間時間でいちいちこれをやる気にはなれない。繋ぎっぱなしにすると、それはそれで電池の消耗が大きくなってしまうし。
その点、iPadからiPhoneへのWifiテザリングは極めて優秀。同じApple IDに端末を登録しておけば、iPad側のWifi設定欄にiPhoneの端末名が表示されている。まるでWifi接続先を選ぶかのように、そのiPhoneを選択すれば、自動的にiPhoneのテザリングが有効になり、iPadからiPhoneへ接続される。iPadのみで作業が完結していることが重要で、この程度の手間であれば短時間繋ぐのも苦ではない。Wifiなので常時接続という訳にはいかないが、使うときだけ繋ぐようなスタイルであれば、iPhoneを使う方がよい。
一方で常時接続的に使う場合はBluetoothテザリングになる。このBTテザリングになると、両者の手間は一緒になってしまう。Xperiaの場合はBTテザリングを受けながらWifiに繋ぐことが出来るので、スマホ側のWifiをiPad側に共有することが出来る。もちろん自宅であればiPadを直接Wifiに繋げればいいだけだが、外出時に例えばキャリアモデルでしか接続できないWifiスポットなど、iPadからは接続できないようなケースではスマホ経由でWifiを利用することが出来る。
そして、iPhoneの場合はBTテザリング中にWifiを利用することが出来ない。まあ、iPhoneというかiOSの場合は出来ないということ。自分の場合はiPadもLTE通信を持っているので、iPhoneからiPadへテザリングするということも試してみたんだけど、iPadでもBTテザリングを受けてる時にWifiを利用することは出来なかった。ちなみにiPhoneはauモデルでiPadはdocomoモデルなので、キャリア依存の問題という訳でもないと思う。あまり差が出る場面はないだろうけどね。
BTテザリングによるスループットは、iPhoneだろうがXperiaだろうが差はなかった。動的にページをダウンロードする電子雑誌などを読む際に、どちらも時間がかかるのでこういう使い方をするならBTテザリングは物足りないだろう。常時接続性が欲しくなるのは主にNotificationだと思うので、他の端末でNotificationを受け取って、iPadからiPhoneに繋ぎ、Notificationの内容を確認するとか。うーん、ちょっと手間な気も。要はLINEをiPadでやれると便利なんだけど、やっぱりLTE通信ある方がいいのかなあ。
◆ポイントUP◆※利用制限△【新品未使用】 docomo iPhone X 256GB〔シルバー〕 MQC22J/A 白ロム Apple 5.8インチ
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最後に安定性の問題。iPadによるテザリングは実験程度で短時間しか使わなかったんだけど、Surfaceからのテザリングは仕事などでそこそこ長い時間使ったりする。その際にiPhoneのBTテザリングはあっという間に切れてしまう。複数のターミナルであちこちのサーバに繋いでたりすると、全て切断されてしまうので非常に苦痛。XperiaのBTテザリングはほとんど切れないので、結局いつもそちらを使っている。PCからのテザリングを考えたらAndroidの方がよいのかもしれない。
まとめるとiPadからのWifiテザリングはiPhoneが非常に相性よいが、PCからのテザリングはXperiaの方が安定している。今回、PCはSurfaceを使ったのだけれど、多分Macでも手間は変わらないし、安定性も変わらなそうな気がするので試していない。そのうち、新しいMacが出たら買って試すかもしれないけどw MacにもiPadみたいにApple同士ならではの便利接続が出来るようになってくれればいいのに。そうなってくると、いよいよ手元のデバイスがApple縛りになってきそうだけど。。。