自宅で管理しているデータ容量は既に6TBを超えた。はっきり言って必要なデータがどれだけあるかと言われれば疑問だが、容量がやばくなるまでは整理も億劫だし。録画サーバが徐々に本格稼働に移りつつあり、そこから生み出される録画データも容量を増やす一因。TSファイルからmp4を自動生成しているので、消せるっちゃ消せるんだけど、半年分とか1年分くらいは残し続けてもいいような運用にしたい。割と早いスピードで1TBくらいを食い潰していくので、ストレージ容量の拡張を検討する。
結婚まで思い返せば、大容量ディスクをミラーするくらいで充分足りる程度のデータ量だった。子供が生まれてからビデオのデータを扱うようになり一気に容量が必要、且つ絶対に消す事が許されない運用が始まった。当時はTera Stationを2つ買って1TBのraid5を2台でデータ管理していた。驚くことに実効容量は750GB。一番不満だったのはストレージそのものをLinuxで管理できないこと。次はLinuxサーバに外付けHDDケースを付けて、3TBディスク4本をばらして使っていた。そこからraid5切り替え、裸族のスカイタワーを使った巨大raid5、サーバ2台にHDDケースを付けたGlusterFS、現在のサーバ2台に内蔵4ディスクを挿してGlusterFSという遷移。
SeagateST8000AS0002 バルク品 (ハードディスク/3.5インチ/8TB/SATA)
|
HDDケース時代から一貫して3TBでディスクを買ってきたので、単価は安くなったものの既に12本もあり、今後もディスク数を増やす形で容量を増やすのか悩む。さすがにスペース効率も考えると、そろそろディスク1本当たりの容量を増加してってもよいかもしれない。それを後押ししてくれたのはGlusterFSのdistributed-mirror構成。この構成であればdiskのサイズが不均等でもその合計サイズを容量としてくれる。raidでもstripeを使えば同じ事が可能だが、ネットワーク越しのstriping mirrorは出来ないし、1本のdiskが壊れると全てのデータにアクセスできなくなってしまう。
という訳で、昨今のディスク事情を調べた結果、徐々に8TBディスクに換装していく事にした。8TBディスクには割と安価なArchive diskとヘリウムを使ったHDD。性能面を考えれば後者が望ましいんだけど、価格が1万円くらい変わってくる。自分の場合は完全に大容量ストレージとして使うので、そういう使い方として問題なければ安い方が望ましい。悩んだ挙句、まずは安いものから使ってみる事に。OS領域など小さいファイルの扱いが苦手とのことなので、今まで放置していた過去のメーラーのバックアップなどをアーカイブして大きいファイルにまとめてストレージ領域に小さいファイルが少ない状態を作っておいた。
Seagate 3.5インチ 内蔵HDD 8TB SATA ST8000AS0002 by Yahoo! ショッピング |
お買い得日を狙ってネットでSeagateの8TBディスクST8000AS0002を購入。数日後に届くと、早速SH170R8に内蔵している3TBディスクと交換する。何の問題もなく起動してきて8TBディスクを認識してくれた。ファイルシステムを作ってマウントして、GB単位のファイルを書き込んだり読み出したりしてみるが、既存の3TBディスクたちと比較しても性能に全く遜色はない。問題なさそうなのでGlusterFSのbrickとして組み込み、隣のサーバから担当するデータのコピーが始まる。便利でしょw 今回コピーされるデータサイズは1.5TBほどだったが、大体20時間でコピーが終わった。この時間も既存3TBとあまり変わりないので問題ないレベル。
その後、1ヶ月ほど使っているが、性能面で違和感を覚えるようなことはない。既存の3TBディスクと合わせて遜色なく利用できている認識。ただ、1度だけ嫌な問題を起こしている。稼働中に突然デバイスの認識を失ってしまうことがあった。当然ディスクに対して書き込みも読み取りもできなくなる。とりあえずrebootしてみたが、デバイスを再認識することはなかった。いきなり故障かと驚きながら、BIOSを確認してみるとNot Detectな状態。これはダメそうだなと起動してみると、OSではデバイスを認識し直してくれた。ぐぐってみるとBIOSを確認するとデバイスを認識する的なコメントはちらちら見つかった。まあ、回復してくれるのでとりあえずは目を瞑るけど、再現頻度によっては買い替えかもなあ。