スマートフォンを取り巻く環境が大きく変わる中、久々にモバイル用のノートPCを購入した。他の記事でも触れた事があるがノートPCはvaio以外に買った事がない。現在のモバイル用ノートは、vaio type 505 extremeという780gのものを使い続けていた。このノートは2004年頃に30万円以上の金額で購入したものである。スペックはそこそこで軽量性のみを売りとしていた製品だった。その後、type Sやtype SZなどのオール・イン・ワン型のノートも購入したが、ブラウジングやメール程度の作業であれば、extremeの手軽さはいつまでも現役であり続けた。
そんな自分にとって、久々の購入欲を掻き立てられた製品がvaio xである。モバイル用途という意味ではtype pも気にはなっていたが、vaio xは軽量性と薄さを損なうことなくバッテリーの持ちが倍以上となっている(Lバッテリー)。もちろんtype pでもLバッテリーという選択肢はあるものの、バッテリー部分が膨らむ事で不恰好となってしまう。重量についてもLバッテリーを装着した場合についてはどちらも大して変わらない。更にディスプレイやキーボードの大きさを考慮すれば、vaio xのバランスは非常に高い。pcg-c1を使っていた事もあるが、あのサイズのキーボードはやはり肩が凝る。
という理由でvaio xを購入してみた。SSDのディスクやbluetooth、ワイヤレスLANを付けても20万円を切る価格。extremeの時代に比べると本当にリーズナブルになったものだ。Pocket WiFiを併せて使うとかなり快適なモバイル生活を送れる。肝心の使い勝手だが、CPUやディスクについては特に違和感なく使えている。主なアプリはFirefoxとThunderbirdそしてOffice製品くらい。唯一気になるのが、休止状態への切り替えとその復帰が結構遅い事。但し、仕事の都合上ディスク内データの暗号化をしているので、それが関係しているかもしれない。
type Gなどに比べても処理速度は充分で、ディスプレイに至ってはtype Gが暗く感じるほど非常に明るい。解像度も細かくなったので、各アプリのフォントサイズは調整は必要だが、スペース効率は格段に上がって作業し易い。携帯性は言うまでもなく、アダプタを持っていても殆ど気にならないくらい軽くて薄い。純正のカバーケースが割りとピッタリしているので、USBに刺して使うようなトングルの収納方法にちょっと困る。SSDのディスクも256GBが選べ、出先で撮影したビデオ動画を一時的に逃がすにも充分なサイズ。今後数年はvaio xがモバイルの主役になりそうだ。
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