前回、検証機でのマルチサイト化に成功したので、同じ設定を本番機に適用する。その上で、サブドメインによるマルチサイトを別ドメインによる複数ドメインのマルチサイトに切り替える。稼働中のサーバに対して変更を実施する場合は、変更適用後に現行サービスの復帰を最優先する。検証機でマルチサイト化後に現状復帰のため必要だった作業は以下。
- パーマリンク設定がデフォルトに戻っていたので元の設定に。
- wp-highlight.jsのテーマがデフォルトに戻っていたので元の設定に。
- WP Super Cacheの設定が停止になっていたのでキャッシング利用に。
これを踏まえて以下のような流れで進めていく。
- 既存サイトのプラグイン停止
- マルチサイト化の変更作業
- 既存サイトのプラグイン再開
- 既存サイトのパーマリンク設定修正
- 既存サイトのプラグイン再設定
- 新サイト構築
前回同様に、既存サイトの全プラグインを停止して、wp-config.phpに『WP_ALLOW_MULTISITE』の設定を追加。管理ページのネットワークの設置からインストール。インストール後の画面を参考にwp-config.phpと.htaccessを編集。これでマルチサイト化作業は完了。既存サイトの復旧を進める。
再ログインして参加サイトから既存サイトを選択。プラグインをクリックして、もともと動いていたプラグインを再開。続いて、デフォルトに戻ってしまうパーマリンク設定を選択していたものに再設定。プラグインの中でデフォルト設定に戻ってしまうwp-highlight.jsとWP Super Cacheも選択していたものに再設定。これで既存サイトが復旧した。
この後は時間に追われることもなく、新サイトの構築を進められる。最終的には別ドメインでの運用を考えているが、まずはサブドメインで動作確認をしてみた。こちらも前回同様にSite ID 2でnewdomain.nodoka.orgとした。その後、サブドメインから別ドメインに変更するため、プラグインを追加する。参加サイト>サイトネットワーク管理者>プラグインを選択。新規追加で『WordPress MU Domain Mapping』を検索してインストール。インストール後にネットワークで有効化を選択。
設定からDomainsを選択。Site IDに2、Domainに新ドメインを指定、Primaryをチェックした状態で『Save』。サイトを選択すると、先ほど作成したnewdomain.nodoka.orgが新ドメインにmappingされている。そのサイトの編集を選択して、URLを新ドメインのものに変更。これで新ドメインでのアクセスが可能になった。
マルチサイト化のあとで問題が起きた場合の対応が最も心配だったが、今のところ何一つ問題なく安定した動作を続けてくれている。