Tag Archives: Linux

構成管理ツール比較 chef vs ansible

自分のevernoteを見返すと3年前からchefを使っているようだ。当初からchef server構成を使っていたため、冗長化の方法に何かと頭を悩ましてきた。個人で使う分にはそれほど更新頻度は高くないので、定期的にrsyncしていれば何とかなるのだが、それでも切替のときには一旦止めてreconfigureして再起動のようなコールドスタンバイくらいしか方法がなかった。また、chef server上ではelastics searchやpostgresqlなど、多くのミドルウェアが動いてしまうため、独立ノードで使う事になってしまう。貧弱なクラウド環境での動作は性能的にイマイチなので、クラウド環境と自宅環境をopenvpnで繋いで、自宅でchef serverを動かす形を取っていた。... 続きを読む

wordpress 修正のプラグイン化

wordpressの細かい修正を割りとラフにハードコーディングしてきたんだけど、さすがに量も増えてきたし、バージョンアップも多いし、毎回直すのが億劫になってきた。という訳で、いい加減バージョンアップに影響を受けない修正方法を検討する。何となく想像は付いていて、専用のプラグインを作り、コアモジュール以外の部分で修正を行えるように準備する。そのプラグインの中でwidget作ったり、パラメータを上書きしたり、実現したいカスタマイズを実装していく。... 続きを読む

ZOTAC nano XS AD11 Plus レビュー

最近、身の回りに新たな製品が増えるペースが上がった。これは明らかにヤフオクの効果だったりする。今までは費用対効果の悪いものに手を出しづらかったのだが、中古購入で初期費用を抑え、不要になったら売ればいいという考えで、その差額のみを費用と捉えればよい。そんな中、まず増やしたのがサーバ用のノードである。今までは冗長構成的に2台あれば充分と考えたが、分散ファイルシステムの評価をするに当たって、3台以上のノードが欲しくなった。... 続きを読む

分散FS 比較 cephfs vs glusterfs (2) glusterfs編

前回その不安定さからcephfsの利用を見送ったので、今回はglusterfsを評価してみる。glusterfsの特徴は他の分散ファイルシステムに比してシンプルである事。管理ノードみたいなものは存在せず、メンバー全員が公平にファイルを管理してくれる。全く同じノードを幾つも作って、それが一体的に動いてくれるので、運用管理効率は高いと言える。自宅環境のような多くても数台程度のクラスター管理であれば、cephよりglusterfsの方が合っているように思う。... 続きを読む

分散FS 比較 cephfs vs glusterfs (1) ceph編

自宅の超重要データはdropboxに同期したので一安心。しかし、それ以外にも5TB超の有象無象のデータがある。中身は過去のメールのバックアップやPCのディスクイメージ、CDやらDVDのiso、果てはPSPやらPS2のisoまで。もはや必要かどうかすら怪しいが、消すのも面倒なので貯まっているようなものたち。3TBx4本のraid5を2つ作って運用してきたんだけど、有効容量が8分の3という非効率さ。加えて、同期用のcronがしばらく消えていた。cronの仕込みをchefで管理していたんだけど、recipeの修正ミスでした。... 続きを読む

dropbox で DR対策

自宅環境で最も頭を悩ましている問題が家族の写真と動画の管理。これはロストすると痛い上に、既に500GBに到達しているため、メディアに書き出すのも億劫。以前もraid5がどうとかこうとうか記事にしたこともあるんだけど、所詮自宅内でいくら冗長化したって火事一発でデータは消えてしまう。災害対策として、どこか別の拠点にデータをバックアップできないか検討し続けていた。例えば、実家にサーバ置いてしまうとか。... 続きを読む

さくらのVPSを自宅サーバ(KVM)へ移植

数年前のVPS全盛期な頃に、さくらやGMOなどで幾つかサーバを借りて運用を始めた。それ以前の専用物理サーバレンタルに比べれば非常に安価だったので、幾つものサーバを作り易かった。しかし、最近のパブリッククラウドにその機能を移植したことによって、私のVPSたちはその役目を終わる事になった。... 続きを読む

DBサーバ 比較 MySQL vs MariaDB

人気のRDBであるMySQLが方針の問題でMariaDBと分かれた形で開発が進んでいる。今回構築しようとしている新環境で両方使うというのは出来れば避けたいので、どちらを利用するか選定する必要がある。自宅環境はともかく問題はGMOクラウド環境で内部通信の品質が期待できない点をどうするかが課題。... 続きを読む

BIND+MyDNS 構成 再考

何年も前の記事で、BINDとMyDNSの連携についてまとめたことがあった。その記事が未だに参照される事が多いので、今回は現在のDNS周りの考え方を整理しておく。結論から言うと、以前と考え方は大分変わり、BIND+MyDNSの構成は既にやめて、BIND単体での運用に切り替えている。MyDNSをコンポーネントから外した理由は幾つかあるのだが、最も大きな理由がオープンリゾルバの問題だ。数年前にオープンリゾルバの脆弱性を利用して悪質な攻撃の踏み台にされてしまう問題が起きた。それ以降リゾルバの利用に対し制限をかけて最低限の範囲でのみ使える設定に変更した。... 続きを読む

wordpress チューニング (6) nginx編

長々と続けてきた、wordpressチューニング。当初3秒だった処理速度も前回の改善で300msec前後と10倍ほどの高速化に至った。あと残されている改善余地はwebサーバくらいなので今回はnginxを見ていく。webサーバのチューニングにおいて、httpdそのものの処理速度はあまり問題にならないので、通信速度についての改善を考えてみる。nginxのレベルで通信速度をチューニングするとなると、最初に思いつくのはHTMLやcss等のテキストコンテンツの圧縮。設定はそれほど難しくなくnginx.confに以下のような設定を追加する。... 続きを読む

wordpress チューニング (5) plugin編

前回までで、当初3秒だったトップページの表示は400msec前後まで改善した。今回はwordpressのプラグインで処理速度を改善できないか見ていく。クラウド環境の場合、リモートのDB通信がボトルネックになることはわかっているので、出来ればwordpressのロジック内でDBの値をキャッシュ出来ると望ましい。reverse proxy等でページそのものをキャッシュする事も同じような効果を得られるが、その場合はログイン時の出し分けなどが難しくなってしまうことになる。... 続きを読む

wordpress チューニング (4) php編

前回、php-fpmということでサーバプロセスを中心に見てみたが、今回はphpそのものについてのチューニングを考える。今更だけど、phpは仕事で扱った事ないので基本的には門外漢。適当にぐぐってみたところ、opcacheという機能によるチューニングが筋よさそう。opcacheはphp5.5から使えるようなので、現在のphp5.4を一旦消し去って、remiリポジトリからopcacheも加えた形でphp5.5を入れ直す。... 続きを読む

wordpress チューニング (3) php-fpm編

前回のmysql編に続き、今回はphp-fpmを見ていく。apache時代はmod_phpもあったが、nginxの場合はphp-fpmを使う事になる。まあ、mod_php使った場合のリソースのばらつきもひどい有様だったので、リソースの効率的な再利用という意味でphp-fpmの選択は順当と考えている。php-fpmの設定はほぼデフォルトのままだったので改善余地がないか探る。... 続きを読む

wordpress チューニング (2) mysql編

前回のOS編はほぼ改善なしで、相変わらずトップページが3秒かかる状態。早速今回はDB周りで改善余地がないかを見ていこうと思う。まずDBがローカルかリモートかで変化するか確認したところ、mysqlをwordpressが動いているサーバと一緒にするだけで、処理時間が1秒超縮まり、2秒弱で処理できるようになった。もともとクラウドの内部通信は品質低いと思っていたが、これほどとは。。。... 続きを読む

wordpress チューニング (1) OS編

wordpressを自宅環境からクラウド環境に移設した。クラウド上でwordpressを本番稼働させながら、諸々の整備を進めているため、わりと頻繁にchef-clientを実行したりしているのだが、その際のHTTPレスポンスが著しく劣化しているような気がしていた。実際、chef-clientしつつブラウザで触ってみると、ほぼレスポンスできてないに等しい状態が数分続く事になっている(chefの処理も遅い)。... 続きを読む

DLNAサーバ 比較 mediatomb vs minidlna

ファイルサーバ(samba)を自前で用意しているため、DLNAサーバも自分で立てる必要がある。今まではDLNAサーバにmediatombを使って何とかやりくりしてきた。このツールはとにかく文字コードに対してセンシティブで運用が大変。ファイルシステムをUTF8にしてしまえば何て事はないのかもしれないが、移行前のファイルサーバは歴史が古くEUCだったため、とにかく苦労した。... 続きを読む

raid運用の変遷

ファイルサーバやコンテンツサーバを出来合いのものを使うのが世の中の流れだが、以前、tera stationでデータロストの危機に陥った自分としては、ファイルサーバは絶対に自前で管理したい。tera stationの危機というのは、ディスク障害でなくマザーボード障害が起きてしまい、修理には関西への配送が必要な上、問題ない筈のディスクも搭載したまま送らねばならなかった。... 続きを読む

GMOクラウドALTUS lxcの利用

前回、GMOクラウドにてcentos6もcentos7も作れるようになったので、今度はその仮想サーバ上でlxcが使えるか検証してみた。rpmでinstallしてlxcコンテナを作成、問題は外部との通信が行えるかどうかだ。GMOクラウドでは、申請すればホストと同じセグメントのprivate IPをもらう事ができる。理想は追加したIPをブリッジ接続した内部コンテナにアサインして外部と通信させる事。... 続きを読む

GMOクラウドALTUS kickstart install

前回、適当なテンプレートで1ノード作成して、外からsshできるようにした。次は好きなOSをkickstartなりで自動インストールしてsetupを進めていく。標準のOSテンプレートやISOだとcentos6系までしかないので、centos7を使いたければ自分で用意するしかない。GMOクラウドALTUSはcitrixのcloudstackがベースとなっているので仮想環境にxenを使っており、自力でOSをインストールする場合はxs-toolsというxen用のツールを入れる必要がある。さらっと見た限りcentos7用のツールはなさそうなので、centos7はNGかもしれない。管理コンソール『OSの種類』プルダウンメニューにはcentos7の項目があるからいいのかな。... 続きを読む

ZOTAC ZBOX-CI520

今回構築熱が高まったのは、身辺整理の一貫で10年近く使っていた自宅サーバを止めた事。dellのsc430というタワー型の大きなサーバで、うるさいし、邪魔だし、電気食ってそうだし、気持ち的にはさっさとリプレイスしたかったのだけど、サーバ目的のPCってどうしても優先度が下がってしまってずるずると使い続けていた。... 続きを読む