今までWindowsで仮想化する必要性を全く感じなかったんだけど、Steam用のゲーミングPCを作ってから、にわかに古いWindows環境が欲しくなってきた。というのも、購入したゲームタイトルがWindows10でまったく動作しなかったりするケースがあるから。動作しないタイトルはもちろん古めのタイトルなので、古いOSで動作するかどうかを試せるとよい切り分けになる。Windows7やWindows8なら使わなくなったライセンスが残っているので、これを機に幾つかのWindowsゲストを作ってみたい。
Windows10での仮想化はHyper-Vという純正の機能が用意されている。このHyper-Vの有効化は非常に簡単だし、そこかしこのサイトで紹介されている。Windowsボタンを右クリックして『アプリと機能』を選択。『Windows の機能の有効化または無効化』をクリックして、ツリーの中の『Hyper-V』をチェックして『OK』ボタン。たったこれだけ。この手軽さがWindowsのいいところだね。あとは促されるままに再起動すればHyper-Vの機能が利用可能となる。再起動後、スタートメニューのWindows管理ツールにHyper-Vマネージャが追加されている。
ゲストOSの構築にはインストールメディアが必要となる。今回はWindows8.1を作りたいので、Windows8.1のISOイメージを用意する。一昔前まではこういったインストールメディアを手に入れるのは非常に面倒だったが、いまどきはさくっとネットでダウンロードできるケースが多い。Windows8.1に関してもそれらしきキーワードでググれば、『Windows 8.1 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード』という公式のダウンロードサイトに辿り着ける。エディションと言語を指定して64bit用のISOをダウンロードしておく。
ISOが準備できたところで、Hyper-Vマネージャを起動して早速ゲストOSを構築してみる。左ペインのツリーにホストマシンが表示されているので、こちらを右クリックして『新規』>『仮想マシン』。仮想マシンの新規作成ウィザードが起動するので『次へ』を選択。次にホスト名を入力して『次へ』。仮想マシンの世代は第1世代にしておく。最初は第2世代で作ろうとしたんだけど、インストーラを起動させることが出来なかったので第1世代にしました。起動メモリを2GBにして、ネットワークは『既定のスイッチ』、ディスクサイズを50GBほどに。
インストールオプションで『ブートイメージ ファイルからオペレーティング システムをインストールする』を選んで、さきほどダウンロードしたISOファイルを指定する。これで全ての選択が終わって最後の確認画面が表示される。選択した設定に問題がなければ完了ボタンをクリック。仮想マシンが構築され、中央ペインに表示される。この仮想マシンをダブルクリックすると、新たなウィンドウが開いてディスプレイ画面が表示される。そのウィンドウに起動ボタンがあるので、それをクリックするとインストーラが起動する。
あとはいわゆるWindows8.1のインストーラを進めていけば、このゲストにWindows8.1を構築できる。いつもLinuxでCLIを中心に作業を進めている身としてはGUIって楽だなあw Chromeを入れたり、Steamを入れたり、最低限のことを済ます。Chrome拡張でリモートデスクトップも使えるようにする。この辺りでゲストOSのIPアドレスが気になったんだけど、見覚えのないセグメントに所属しているので、どうやらNAT接続になっているようだ。うーん、ホストOSと同じ外のネットワークに繋ぎたいなあ。以降は次回!