もう4年以上、ハリアー・ハイブリッドに乗っている。選んだ経緯は、ぼちぼちハイブリッドじゃないと買取価格が低くなるかなあ、とかそんな程度。実際、試乗してみるとハイブリッドの無音性や無段階変速が非常に心地よく、燃費のよさも後押しされてすっかり気に入ってしまった。無音性は事故の元になりかねないという側面を持っているものの、子供の寝かし付けなど遅い時間に車を動かすときにはとても都合がよかった。ミニバンへの買い替えを何度か悩んだが、やはり気に入ったものを手放す気になれず、もうしばらく乗り続ける事にした。という訳で、貯めに貯めたあちこちの傷を直す為に一週間入院する事にw
一週間も車ないと結構不便かとも思ったが、構えて迎えればそれほど苦痛でもなかった。しかし、折角なので違うタイプの車を借りてドライブしてみる事にした。近場のレンタカーに問い合わせて、ハイブリッド車で余っているものをお願いした。ラインナップとしてはプリウスとシビックがあったようだが、当日に用意されていたのはシビックだった。何よりも真っ先に目に付くのはスピードメーターの配置。他の計器と分離されていてインパネ上部にあるので非常に見易い。ハリアーだと時速100km前後の部分がハンドルに隠れてしまうので特に便利に感じた。
乗ってみるとセダンを初めて運転している事に気付く。寝そべる感じで運転できるのは本当に楽だね。ハリアーも運転席部分は結構広いと思っていたが、どうしても構造的に前のめり気味に運転してしまう。一般道を走る分には何の違和感もなく、ハンドリングやアクセル・ブレーキの感覚はそれほど戸惑う事なく運転できた。しかし高速道路で急加速させるとやはりパワー不足を感じる。2日で150km(内、高速100km)を走って最後に給油して返したのだが、16Lほどガソリンを消費していた。運転の仕方にもよるかもしれないが、カタログでも25km/Lと書かれていたので、ちょっと物足りなく感じた。ハリアーですら10km/Lは出ているし。
完全停止状態でエンジンが止まるくらいで、動き出すとすぐにエンジンが動き出す。電池がなくなったり加速力が足りないとき以外にエンジンがかからないハリアーとの違いかもしれない。無音性やエンジンの振動は殆ど気にならなかったけど。このハイブリッド車の無音性について、あえて音を付けようという動きもある。携帯のカメラにわざわざシャッター音を付けるのと一緒なのか。事故防止というのは是非とも考慮すべきだが、睡眠中の人間にとって深夜のエンジン音は非常に不快である。できれば嫌な音にしないとか広範囲にしないとか、双方にとって不満のない解決策を選んでもらいたいものだ。